洗濯豆知識

学生服は自宅でも洗濯できる!手洗いと洗濯機でのやり方、干し方まで徹底解説

  • 学生服って、普通の衣類と一緒に洗濯していいのかな?自宅でも洗濯できるの?
  • 洗濯して服の色が落ちたり、シワシワになったりするのが怖い
  • でも、子どものために綺麗にしてあげたい・・。洗い方や干し方を教えてほしい!

学生服は、中学生や高校生のユニフォームとも言えるものです。

子どものことを考えたら、常に綺麗な状態で着させてあげたいですよね。

ただ、洗濯をしたものの、失敗したら意味がありません。

特に学ラン(ブレザー含む)やセーラー服は原則1着(多くても2着)しか持っていないので、なるべく失敗は避けたいところです。

そこで今回は、学生服の正しい洗い方および干し方をまとめました。

学生服を自宅で洗濯することはできる?

学生服は通常の衣類と少し異なりますが、自宅で洗濯することはできます。

手洗いはもちろん、洗濯機で行っても問題ありません。

しかし、学生服とはいっても色々な素材があります。

加えて、素材ごとで品質表示タグに記載されている内容も異なります。

例えば、ある学校の制服は「手洗い不可」、「水は30℃以下」といった感じですね。

そのため、洗濯前には必ず品質表示タグに目を通しておきましょう。

今回は、一般的に言われているやり方を元に解説いたします。予めご了承ください。

学生服を洗濯するときに用意しておくもの

学生服を洗濯する際ですが、そのままやってはいけません。

洗濯を行う前に、用意しておくものを知っておきましょう。

洗濯機で洗う場合に!ネット

洗濯機で洗う場合には、必ず洗濯ネットを用意しましょう。

ネットに入れずに洗濯を行ってしまうと、洗濯機にこすれたりやボタンや刺繍が引っかかったりして、学生服が傷つく恐れがあります。

学生服へのダメージを抑えるためにも、洗濯ネットは忘れないように!

手洗いに必須!洗面容器

手洗いで学生服を洗うときは、洗面容器が必須です。

押し洗いを行ったり汚れの量を確認したりするときに役立ちます。

また、あんまり小さい容器だと学生服が入りきらない場合があります。

そのため、学生服が入りきる程度の大きさのものを用意しましょう。

学生服の洗濯にはこれがピッタリ!中性洗剤

学生服の洗濯には、中性洗剤が最適です。

一般的に使われるアルカリ性の洗剤は、色落ちや繊維を傷める可能性があります。

学生服はシワが付きやすいことでも有名なので、ダメージの少ない中性洗剤を使用するようにしましょう。

学生服を自宅で洗濯する方法(手洗い編)

それでは、学生服を自宅で洗濯する方法を解説していきます。

まずは、手洗いでの方法を見ていきましょう。

①洗濯前のチェックとホコリ落とし

洗濯を行う前に、取れかけのボタンやほつれがないかをチェックしましょう。

これらを放置して洗濯を行うと、洗濯中にボタンが取れたりほつれが広がったりします。

チェックが完了しましたら、制服に付いているホコリやポケットの中にあるホコリを払い出しておきましょう。

また、酷い汚れがある場合は、先に部分洗いしておくと汚れが落ちやすくなります。

②ぬるま湯の用意と洗剤の投入

次にぬるま湯を用意しましょう。

ぬるま湯をおすすめする理由は、水よりも汚れが落ちやすいからです。

温度が高くなるほど固体の溶解度が上がります。

溶解度とは、水の量に対して固体が溶ける量を表したものです。

つまり、溶解度が上がれば上がるほど、「個体は溶けやすい=汚れが落ちやすい」ということを意味します。

これを聞くと「熱くしたほうがいいのでは?」と思われるかもしれませんが、熱くしすぎると今度はたんぱく質が変化して固体が固くなります。

そうなると、結局溶けにくくなってしまいます。

ですから、冷たすぎでもなく熱すぎでもない「ぬるま湯」が最適なのです。

ちなみに、ぬるま湯の目安ですが、大体30~38℃程度ですね。

また、素材によっては品質表示タグに30℃以下と書かれている場合があります。

その場合は、指示通り30℃以下の水で洗うようにしましょう。

こうしてぬるま湯が用意できたら、中性洗剤を投入します。

③15分ほど湯の中につけておく

学生服をぬるま湯の中に入れた後、15分程度つけておきましょう。

少し湯につけておくことで、素材が柔らかくなって汚れが取れやすくなります。

また、学生服ですが、形を整えて入れるようにしましょう。

ぐちゃぐちゃに入れると、シワシワになることがあります。

④押し洗いをする

湯の中につけて時間が経ちましたら、押し洗いを行います。

押し洗い以外の方法で行うと、学生服の型が崩れてシワシワになってしまいます。

押し洗いを両手で優しく、これを約50回繰り返しましょう。

⑤水ですすいであげる

押し洗いを50回程度行いましたら、1回水を交換します。

そうしましたら、次は水ですすいであげましょう。

押し洗いと同様、両手で優しく押しつけるようにすすぎます。

水が濁ってきたら都度交換し、濁りがなくなるまで行いましょう。

⑥タオルで優しく包み込むようにふきとる

洗濯が完了しましたら、大きめのタオルで学生服を包み込みます。

ゴシゴシふくのではなく、水分を吸い取るように優しく押さえつけてあげましょう。

乾燥機はシワがついてしまうので、使わないように!

学生服を自宅で洗濯する方法(洗濯機編)

手が荒れるのが嫌だ」、「品質表示タグに手洗い不可」などの理由がある人は、洗濯機の力を借りる必要があります。

こちらでは、洗濯機を使って学生服を洗う方法を紹介いたします。

①洗濯前のチェックとホコリ落とし

手洗いの解説と以下同文です。

洗濯機で洗う際も、チェックと汚れ落としは行っておきましょう。

②学生服をネットに入れる

用意しておくもの」の段落でも解説した通り、洗濯機で洗う場合はネットに入れておきましょう。

また、学生服は必ず単独で洗うようにしてください。

他の衣類と一緒に洗濯すると、糸くずが付いたり色を移されたりします。

二度手間にはなりますが、品質を保つためにも学生服は単独で洗いましょう。

③コースを選択して洗濯機を回す

学生服は、基本的に標準コースか手洗いコースのいずれかで洗います。

手洗いコースは、ドライコースと記載されていることもあります。その他、メーカーによって呼称が異なります。

どちらのコースにするかは、ご自身のお好みで問題ありません。

ただし、品質表示タグで「手洗いのみ」と書かれている場合は、手洗いコースでやるようにしてください。

④脱水は30秒程度に

洗浄が完了しましたら、30秒ほど脱水してあげます。

というのも、洗濯機の脱水はくるくると回るため、学生服に負荷が加わってシワがつきやすくなります。

そのため、30秒程度がちょうどいいのです。

⑤脱水できていない場合はタオルでふきとる

脱水を行ったけど効果が見られなかった場合、手洗いと同様にタオルでふきとってあげましょう。

学生服の干し方

洗濯が完了したら終わりではなく、干し方にも気を付ける必要があります。

こちらでは、学生服を干すときのポイントをまとめました。

洗濯が終わったらすぐに干す

洗濯が完了(タオルのふきとり、脱水含む)したら、すぐに干してあげましょう。

濡れたまま放置していると、深いシワが残って雑菌発生の原因にもなります。

日陰で日当たりのよい場所に干す

学生服を干すときは、日当たりを意識しつつも直射日光は避けるようにしましょう。

直射日光に長時間当てると、色落ちしてしまう可能性があります。

上着は厚めのハンガーにかける

学ランやセーラー、ブレザーなどの上着は、なるべく厚めのハンガーがおすすめです。

薄いハンガーだと上着の重さに耐えきれずに、すぐに壊れたり曲がったりしてしまいます。

薄いハンガーをお持ちでない人は、ハンガーにタオルを巻きつけて厚みを補強する形でも構いません。

ズボン・スカートは円筒状に吊るす

ズボン・スカート共に、円筒状になるように吊るしましょう。

円筒状にすることで、風通しがよくなります。

ただ、内側のポケットは乾きにくいので、裏返しにすると乾きやすくなります!

学生服の洗濯頻度は?

学生服の洗濯頻度ですが、時期によって異なります。

汗をかきやすい夏場は、なるべく毎週のように洗ってあげるとよいでしょう。

逆に秋や冬など、あまり汗をかかない時期は、2~3週間に一度の頻度で問題ないでしょう。

ただ、昨今は新型コロナウイルスが感染拡大化しています。

ウイルスの付着による感染リスクを避けるためにも、コロナが落ち着くまでは季節関係なく、お子様が学校休みの日には洗濯してあげるとよいでしょう。

まとめ

学生服は自宅でも洗濯できますが、通常の衣類と同じようにやってはいけません。

どんな道具を使うのか?」、「どんなやり方で行うのか?」、「どんな風に干すのか?

少々大変ではありますが、これらを理解した上で洗濯に取りかかりましょう。

そうすることで、学生服を傷付けることなく綺麗な状態を保てます。

お子様に気持ちよく通学してもらうためにも、ひと頑張りしてあげましょう!