洗濯豆知識

スーツは自宅で洗濯できる件!洗濯に必要なものから洗い方まで徹底攻略

  • スーツを自宅で洗濯したいけど、洗うことってできるのかな?
  • スーツを自分で洗濯したいとは思うけど、やり方が分からない
  • クリーニングに出すとお金が掛かるから、少しでも節約したい

スーツは、一般の衣類と異なることから、洗濯のことで色々疑問が出てきますよね。

ただ、クリーニングに出すことを考えると、節約したい気持ちも理解できます。

そこで本記事では、上記の疑問が解決できるように、スーツの洗濯事情をまとめました。

スーツは自宅で洗濯できる?ただし注意点もあります

結論を申しますと、スーツは自宅で洗濯することができます。

一般衣類のようにそのまま洗濯できるわけではありませんが、正しいやり方を実践いただければ自宅での洗濯が可能です。

ただし、どんな種類のスーツでも洗えるわけではなく、中には洗えないスーツもあります。

また、洗うことができたとしても、必ず事前チェックを行った上で洗濯を実践してください。

では、続きましてスーツを自宅で洗濯するときの注意点を確認していきましょう。

洗濯表示タグを見る

洗濯表示タグには、衣類を洗濯する際の指定が絵記号で記載されています。

例えば、「洗濯不可」、「手洗い不可」、「30℃以下の水温」、「乾燥機不可」など、様々な指定がございます。

普段から洗濯をされている方であれば、必ず一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。

洗濯予定のスーツに洗濯不可のマークが付いていた場合は、自宅での洗濯は諦めてクリーニングにお願いしましょう。

指定を無視して洗った場合、衣類が傷んでしまいます。

洗濯表示タグは、衣類の内側に付いているので、洗濯を行う際は必ずチェックしましょう。

色落ちするかをチェック

洗濯表示タグの確認と同様、色落ちの確認も必ず行いましょう。

洗濯表示タグを見るだけでは駄目なの?」と思う人もいるかもしれませんが、洗濯表示タグはあくまでも素材の扱い方を示すものに過ぎません。

色落ちがしやすいかまでの詳細は記載されていないので、ご自身で確認を行う必要があります。

色落ちチェックのやり方

やり方は簡単で、以下のように行います。

  1. スーツの裏側など、目立たないところに洗剤の原液を付ける
  2. 5分ほど待つ
  3. 時間が経ったら、洗剤を付けた部分に白いタオルや乾いた布を軽く当てる
  4. この時、タオルや布に色が移っていなければ特に問題ない。ただし、色が移っていたら、色落ちしやすいため、自宅での洗濯は止めたほうがいい。

また、この時点で色落ちしなくても、何度も洗濯をしていれば、どんなに色落ちしづらい素材でも最終的には薄くなっていきます。

その点は頭に入れておきましょう。

ほつれや穴開きがないかをチェック

ほつれや穴開きもきちんとチェックしましょう。

ほつれや穴開きがある状態で洗濯を行うと、さらに傷が広がってしまう可能性があります。

表側はもちろん、裏側まで徹底的にチェックしてください。

上下セットで洗う

スーツを洗うときは、上下セットで洗うようにしましょう。

先ほども解説した通り、いくら色落ちしづらい素材でも、何度も洗濯していれば多少は色が薄くなります。

例えば、上のジャケットばかり洗っていると、ジャケットの色が薄くなっていき、スラックスとの色が釣り合いません。

上下で色が異なると、違和感が生じてしまうでしょう。

気にならない人ならまだしも、気になる人が多いかと思われます。

そのため、スーツは上下セットで洗濯する必要があるのです。

暑い時期はジャケットを着ない人も・・

夏の暑い時期は、ジャケットを着ない人も多いでしょう。

そうなると、スラックスとジャケットの洗濯頻度が釣り合わなくなります。

この場合、スラックスは夏用と冬用とで分けましょう。

ジャケットを着ないときは夏用のスラックス」、「ジャケットを着るときは冬用のスラックス」と分ければ、色が釣り合わなくなる心配はありません。

スーツを洗うときに用意するもの

では、スーツの洗い方といきたいところですが、その前に必要なアイテムを用意しておきましょう。

5つのアイテムをまとめました。

洗濯ネット

スーツをそのまま洗濯機に入れると、水圧によって毛羽立ちや素材が傷む原因となります。

また、ファスナーやチャックが他の衣類とぶつかり合って、スーツそのものを傷付けてしまいます。

そのため、スーツを洗濯するときは、必ず洗濯ネットに入れましょう。

白いタオルor布

スーツにシミや目立つ汚れがあるときは、先に洗剤の原液を付けるところから始めます。

白いタオルや布は、洗剤の原液を付けるときに用いります。

スーツハンガー

ハンガーには色々種類がありますが、スーツを干す際は専用のスーツハンガーを使用しましょう。

型崩れを防止するためです。

おしゃれ用洗剤or中性洗剤

スーツの洗濯には、洗浄力の弱いおしゃれ用洗剤か中性洗剤を使用しましょう。

アルカリ性や酸性の洗剤は洗浄力が強く、色落ちしてしまう可能性があります。

間違えても漂白剤は使わないでくださいね。

アイロン

洗濯終了後のアイロンがけを行うときに使用します。

なぜアイロンがけをしたほうがいいのか?」は、洗濯のやり方の段落にて解説します。

アイロン用のあて布

アイロンをかけるときに使います。

あて布を使うことでアイロンの熱を分散させることができ、テカリや傷みの防止に繋がります。

30℃~40℃のぬるま湯

手洗いで洗濯するときに使います。

30℃~40℃のぬるま湯を用意しましょう。

冷たすぎても熱くしすぎても汚れは落ちにくく、ぬるま湯が汚れを落とすのに最適な温度だからです。

洗面器

手洗いで洗濯するときの入れ物として必須です。

いざ実践!スーツを自宅で洗濯する方法(洗濯機編)

それでは、スーツを自宅で洗濯する方法を解説していきます。

①ポケットの中身は全部出す

スーツに限ったことではありませんが、洗濯を行う際は必ずポケットの中身を出しましょう。

ポケットの中身を入れたまま洗濯すると、中のアイテムが使い物にならなくことがあります。

特にティッシュなどの紙類を入れたままだと、紙の破片が飛び散って後処理が大変です。

これを忘れる人は本当に多いので、気を付けてください。

②シミや目立つ汚れがある場合は洗剤の原液をつける

シミや目立つ汚れがある場合は、先に洗剤の原液を付けましょう。

原液を付けておくことで、洗濯時に汚れが落ちやすくなります。

また、洗剤は軽く付けるだけで大丈夫です。

目立つ汚れが見られない場合は、こちらはスルーしていただいて構いません。

③スーツをたたんで洗濯ネットに入れる

スーツをそのまま洗濯ネットに入れるのは難しいので、2~3回折りたたんで入れましょう。

④優しく洗えるコースを設定

スーツを洗濯するときは、ドライコースや弱流コースなど、優しく洗えるコースを設定します。

ドライコースや弱流コースは、他のコースに比べて回転や洗浄力が弱いので、素材への負担を抑えられやすいです。

また、脱水の設定時間は、30秒~1分以内で設定しましょう。

脱水時間を長くすると、素材への負担が大きくなります。

設定できない場合は、自分で時間を計りましょう。

⑤洗剤を溶かしてスーツを入れる

洗剤の濃さにムラが出ないように、洗剤をしっかりと溶かします。

洗剤を溶かしたら洗濯機の中にスーツを入れましょう。

ここから洗濯が終わるまで少し待ちます。

⑥洗濯が終わったら素早く干す

洗濯が終わったら素早く干します。

アイテムの段落でも解説しましたが、型崩れ防止のためにハンガーはスーツ用のもので干しましょう。

また、直射日光に当てると素材を傷める可能性があります。

そのため、スーツは日陰で風通しの良い場所に干しましょう。

⑦半乾きの状態でアイロンをかける

スーツが半乾きになりましたら、いったん取り込んでアイロンがけを行います。

なぜなら、水分が残っている状態のほうが、シワは伸ばしやすいからです。

そのため、半乾きの時にアイロンがけをやるのがベストなのです。

また、アイロンをやるときは、あて布を使うことも忘れないでください。

⑧再度ハンガーにかけて乾くのを待つ

アイロンがけが完了したら、再度ハンガーにかけて乾くのを待ちましょう。

スーツが乾けば、一連の作業は終了となります。

いざ実践!スーツを自宅で洗濯する方法(手洗い編)

洗濯機でやるのが心配な方は、手洗いで洗濯するのもありです。

本段落では、手洗いでスーツを洗濯する方法をまとめました。

①ポケットの中身を出す~折りたたむ

洗濯機の時と同様、まずはポケットの中身を全部出します。

続いてシミや目立つ汚れがあった場合は、洗剤の原液を付け、スーツをたたんでおきましょう。

②用意したぬるま湯に洗剤を溶かす

ぬるま湯を用意したら、スーツを入れる前に洗剤を溶かしましょう。

洗剤がしっかりと溶けたら、ぬるま湯の中にスーツを入れます。

③押し洗いで洗う

スーツを洗うときは、押し洗いで行いましょう。

力を入れた洗い方は、素材が傷んでしまう恐れがあります。

押し洗いを数回ほど繰り返し、洗剤に馴染ませてください。

④つけおきする

押し洗いが完了したら、つけおきします。

10分~15分ほど放置しておきましょう。

⑤水ですすぐ

つけおきが終わったら、水ですすぎます。

水で流しながら押し洗いをするイメージで行ってください。

⑥ハンガーで干す~アイロンがけをする

洗濯機の時と同様、洗濯が終わったらハンガーで干し、半渇きの状態になりましたらアイロンがけを行いましょう。

アイロンが終わったら再度干し、乾いたら取り込みます。

以上が手洗いでスーツを洗濯するときのやり方です。

スーツの洗濯頻度は?

ここまでは、自宅でスーツを洗濯する方法をまとめてきました。

しかし、中には「スーツってどのくらいの頻度で洗えばいいの?」と気にされている人も多いのではないでしょうか。

洗いすぎても素材が傷みやすくなりますし、洗わなさすぎても汚れが溜まっていきます。

スーツの洗濯頻度は、人それぞれ基準が異なるので、一概にどの頻度が正しいかは言えません。

ただ、一般的には「冬場は1シーズンに1回」、「夏場は1週間~2週間に1回」と言われています。

そのため、スーツの汚れで気になる部分がないようでしたら、こちらを基準に洗濯するとよいでしょう。

あんまり酷い汚れが付いた場合は、その都度洗濯することを推奨します。

まとめ

スーツは自宅での洗濯が難しい・できないイメージが強いですが、やり方さえ注意すれば案外簡単にできてしまいます。

スーツを自宅で洗濯できれば、クリーニングに出す手間が省けてコストカットに繋がります。

本記事で解説した内容を参考にし、是非自宅でスーツを洗濯してみてはいかがでしょうか?

ただし、中には洗えないスーツもありますので、洗濯表示タグの確認や色落ちチェックなど、事前確認は必ず行いましょう。

自宅で洗濯するのが難しい場合は、クリーニング店に頼るのが賢明な判断です!