洗濯豆知識

キツイ臭いも対策できる!洗濯に使えるセスキ炭酸ソーダが凄すぎる件!

  • セスキ炭酸ソーダって聞いた事はあるけど、どういうもの?
  • セスキ炭酸ソーダは洗濯以外にも使えるのは本当?
  • キツイ臭いも消せるのは本当かな?

巷でよく耳にするセスキ炭酸ソーダですが、なんと洗濯にも使うことができます。

ただ、「そもそもセスキ炭酸ソーダって何?」という人も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、セスキ炭酸ソーダについて解説いたします。

概要から洗濯方法、使用時の注意点まで分かりやすくまとめました。

セスキ炭酸ソーダとは?

セスキ炭酸ソーダとは、重曹と炭酸ナトリウムを混ぜて作られたアルカリ剤です。

元となる重曹も洗濯で使うことができ、皮脂の汚れや漂白効果で注目を浴びています。

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりも洗浄力が高くなっています。

タンパク質を分解し、酸性の汚れを落としやすいのが特徴です。

例えば、タンパク質なら血液や牛乳などによるシミ、酸性の汚れなら油や手垢、黄ばみなどが落ちやすくなります。

重曹との違いは?

セスキ炭酸ソーダと重曹の違いは、アルカリ性の度合いです。

セスキ炭酸ソーダの方がアルカリ度は強いので、高い洗浄力を誇ります。

また、重曹は水に溶けにくい一方で、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいです。

洗濯時における相性も、セスキ炭酸ソーダの方が優れています。

これを聞くと「重曹を使う必要はないのでは?」と思うかもしれませんが、重曹は水に溶けいにくい分、研磨剤として使うことができます。

例えば、鍋の焦げなどこびりついた汚れを落とす際には、重曹が活躍するでしょう。

セスキ炭酸ソーダのメリット

大まかな特徴は概要で解説しましたが、本段落ではより詳しくメリットをまとめました。

5つまとめましたので、1つずつご紹介いたします。

洗浄力が高い!様々な汚れを落とすことができる

先ほども少し解説しましたが、セスキ炭酸ソーダは様々な汚れを落とすことができます。

落とせる汚れの種類を見てまいりましょう。

揚げ物とかを食べているときに、油が飛んでしまうことも多いのではないでしょうか?

セスキ炭酸ソーダは油を分解する働きがあるので、厄介な油汚れも落とすことができます。

また、洗濯以外にもキッチンやコンロに飛び散った油汚れの掃除にも使えます。

タンパク質

セスキ炭酸ソーダはタンパク質を分解する働きがあります。

タンパク質といえば血液や牛乳が挙げられますが、いずれも水洗いだけだと簡単には落ちません。

そうしたときは、セスキ炭酸ソーダの力を借りましょう。

手垢

手垢は酸性の汚れなので、セスキ炭酸ソーダと相性がいいです。

手垢の汚れも洗濯以外に活用できるので、ドアノブなど手でよく触れる場所に付いた汚れを落とすときに実践してみてください。

黄ばみ

黄ばみは、汗や皮脂が空気中の酸素と結合して酸化することで発生します。

ただ、黄ばみの元である皮脂は酸性の汚れなので、セスキ炭酸ソーダを使うことで落ちやすくなります。

黄ばみにお悩みの方は、ぜひ実践してみてください。

洗濯が早く終わる?水に溶けやすい

セスキ炭酸ソーダは重曹との比較以前に、水に溶けやすい性質を持っています。

水に溶けやすいことですすぎが1回で済み、水道代の節約にもなります。

軽い汚れならセスキ炭酸ソーダだけで落とせることも

セスキ炭酸ソーダは洗浄力の高さから、軽い汚れなら洗剤と混ぜる必要はありません。

節水だけではなく、洗剤の節約もできてしまいます。

臭いを消すのに活躍

臭いの元は、皮脂から来ています。

ただ、黄ばみでも解説した通り、皮脂は酸性の汚れです。

酸性の汚れが落ちることで、セスキ炭酸ソーダは臭いを消すのにも活躍します。

洗濯槽が汚れにくくなる

洗剤の種類によっては溶け切らず、洗濯槽に残ってしまうことがあります。

しかし、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいため、粉末が洗濯槽に残りにくくなります。

これにより、洗濯槽でカビの増殖を防ぐことが可能です。

ただ、残りにくいというだけであって0にはできません。

衣類に付いた汚れなども相まって、時間が経てば洗濯槽にカビは生えてきます。

洗濯槽の掃除は定期的に行ってあげてください。

洗濯槽の掃除方法は下記ページに詳しくまとめていますので、そちらをご覧ください!

汚い洗濯機とはおさらば!掃除の方法とやり方を詳しく解説します!

セスキ炭酸ソーダを使った洗濯方法

セスキ炭酸ソーダは洗濯機や手洗いなど、様々な洗濯方法で活用できます。

本段落では各洗濯方法を解説いたします。

洗濯機

洗濯機で洗う場合、洗剤と混ぜる方法とセスキ炭酸ソーダだけで行う方法の2種類あります。

本記事では、セキス炭酸ソーダのみを使ったやり方を解説いたします。

  1. 水量30ℓに対し、大さじ1~2杯を混ぜる
  2. いつも通り洗濯を開始するだけです:水に溶けやすいので、すすぎは1回だけで大丈夫です。

浸け置き洗い(手洗い)

少し厄介な汚れを落としたいという場合には、浸け置き洗い(手洗い)が向いています。

以下やり方です!
  1. 洗面器やバケツなど、衣類が入る大きめの容器を用意
  2. 30℃ぐらいのお湯を1リットルほど入れ、セスキ炭酸ソーダを小さじ2~3杯で混ぜる:粉が見えなくなるまでしっかりと溶かしましょう。
  3. 数時間ほど浸けておく:汚れの状況を見ながら判断頂ければ問題ありませんが、長時間の浸け置きはNGです。
  4. 時間が経ったら、もみ洗いをしてお湯で洗い流す:洗い流す際も30℃ぐらいで。

汚れの中でもタンパク質のものは、温度が上がるほど落ちにくくなります。

そのため、30℃程度のお湯にします。

浸け置き洗い完了後は、いつも通り洗濯を行うだけです!

※オマケ※スプレー用

洗濯とは少し違いますが、スプレー用として使う方法もあります。

洗濯するほどではないけど、細かい汚れを落としたい」という場合には、スプレーを試してみてください。

スプレーの作り方は以下の通りです!
  1. 容器に水を500mlを入れ、セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を混ぜる:こちらも粉が見えなくなるまでしっかりと混ぜます。
  2. 完成した洗剤をスプレー用のボトルに移す:汚れが気になる部分に吹きかけましょう。

スプレーを吹きかけたらしばらく放置し、その後はいつも通り洗濯を行えばOKです!

セスキ炭酸ソーダを使用するときの注意点

便利なセスキ炭酸ソーダですが、使い方を誤ると思わぬトラブルに見舞われます。

本段落では4つの注意点をまとめました。

手荒れに注意!ゴム手袋を着用する

セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ度が高い事から、素手で触れたときに肌荒れを起こす可能性があります。

アトピーなど、肌が弱い方でセスキ炭酸ソーダを使用する場合は、ゴム手袋の着用を推奨します。

落とせない汚れもある

色々な汚れを落とせますが、泥汚れや口紅などの頑固な汚れとは相性が悪いです。

こうした汚れを落とす場合は、より洗浄力の高い洗剤を使用する必要があります。

向いていない素材もある

絹やウール、麻、カシミヤ、ポリエステル、革などの素材はセスキ炭酸ソーダとは相性が悪いです。

もっとも、これらはセスキ炭酸ソーダ以前に、水洗いに向いていません。

なぜなら、水洗いをすると衣類が縮んだり傷んだりしてしまうからです。

洗濯表示タグに水洗い不可の絵記号が描かれている場合、セスキ炭酸ソーダは使用しないように。

洗濯表示タグに関する内容は、下記ページにまとめています!

洗濯をするときに必ず知っておきたい!洗濯表示タグまとめ

長時間の浸け置き洗いは要注意

浸け置き洗いは汚れが落ちやすい分、色落ちのリスクもあります。

先ほどの洗濯方法でも解説しましたが、浸け置きする場合は3時間~半日(12時間)に留めておきましょう。

洗濯に取り入れよう!主婦が使用するセスキ炭酸ソーダを紹介!

セスキ炭酸ソーダを使った洗濯方法は、私も何回か実践したことがあります。

私が実際に使用したのは、消しゴムやスポンジでもお馴染みの「激落ちくん」が提供するセキス炭酸ソーダです。

こちらの商品は自然由来でもあるため、アルカリ性であっても肌にかかる負担を抑えられます。

肌の弱い方を始め、お子様やペットのいる家庭でも安心して使えるのがポイントです。

また、500mlを想定したスプレーボトル約200本分なので、結構長持ちできます。

まとめ

重曹よりも洗浄力が高くて水に溶けやすいセスキ炭酸ソーダは、洗剤の代わりにもなります。

血液の汚れや油汚れが落ちない場合は、セスキ炭酸ソーダを活用してみてください。

ただし、泥汚れや口紅などの汚れは落ちにくいこと、アトピー体質の方はゴム手袋が必要、水洗いができない素材とは相性が悪いなど、気を付けるべき点もあります。

注意点を把握した上で使いこなしていただければ幸いです。