天日干しとは、その名の通り日光に当てて洗濯物を干す方法のことです。
洗濯物は外に干すイメージが強いことから、この方法で実践される方がほとんどではないでしょうか?
ただ、天日干しはメリットだけとも限りません。
そこで本記事では、天日干しについて詳しく解説いたします。
メリットからデメリット、天日干しするベストな時間帯などをまとめました。
本記事をご覧いただくことで、天日干しの正しいやり方を知ることができるでしょう。
天日干しのメリット
最初に天日干しのメリットから見てまいりましょう!
天日干しのメリットは、大きく2つあります。
洗濯物が乾きやすい
天日干しの最大のメリットは、洗濯物が乾きやすいことではないでしょうか。
太陽の光は言い換えれば熱なので、濡れたものを乾かすのには相性抜群です。
また、風が吹いていれば、風の恩恵も相まってより乾きやすくなります。
天気や温度などに左右されることもありますが、日光に当たる分、室内で干すよりは効果が大きいです。
消臭・殺菌効果がある
太陽の光(熱)は、菌の繁殖を防いだり殺菌したりすることができます。
菌といえば臭いの元でもあるので、「殺菌=消臭効果」にも繋がるわけです。
室内で干した洗濯物よりも、天日干しで干した洗濯物の方が良い匂いするのは、天日干しの影響が大きいと言えるでしょう。
天日干しによる消臭・殺菌効果は、ただ干すだけでも効果があるので、実践してみてください。
要注意!天日干しのデメリット
メリットの多い天日干しですが、デメリットもあります。
本段落では、3つのデメリットをまとめました。
ダメージを受けることがある
太陽に光には、化学変化をもたらすエネルギーがあります。
そのため、衣類によっては色落ちしたり生地が傷んだりして、ダメージを受けてしまいます。
イメージとしては、人間の肌が日焼けするような感じですね。
衣類の場合、特に天然繊維がダメージを受けやすいです。
これらの素材は、なるべく天日干しはしないようにしましょう。
また、天然繊維に限らず、天日干しは適切な時間で完了させることが大事です。
※天日干しのベストなタイミングは、後述する「天日干しで効率よく乾かしたい!ベストな時間帯は?」にて解説いたします。
完璧に乾き切らないこともある
「天日干し=絶対に乾く」と言われたら、そうではありません。
例えば、朝や夕方などの日が照っていない時間や雲がかかっていて日の出が悪い日だと、中々スムーズには乾きません。
乾き切らないと服が湿ったままだけではなく、生乾き特有の臭いも残ってしまいます。
天日干しを行う際は、タイミングを見極める必要があります。
花粉やホコリ、虫が付着することがある
外に干す以上、花粉やホコリ、虫が付着することも考えられます。
例えば、洗濯物を畳んでいたら、カメムシが付着していたというケースはよくあるでしょう。
他にも外出した覚えがないのに関わらず、急にくしゃみや鼻づまりが悪化した場合、もしかすると洗濯物に付いた花粉症が関係しているかもしれません。
こうしたトラブルを抑えるためには、対策を取る必要があります。
花粉ならびに虫の対策法は下記ページに詳しくまとめていますので、よろしければ一度ご覧になってみてください。
虫の侵入はお断り!洗濯物に虫が付かない方法7選と便利アイテム6選!
【簡単】洗濯物の花粉対策法6選!外に干すときの対策が必須の理由とは?
天日干しで効率よく乾かしたい!ベストな時間帯は?
デメリットでも触れましたが、天日干しは時間帯に左右されやすいです。
朝早くや夕方近くに干しても、思うように乾かないことがあるでしょう。
例えば、虫とかでも夜になると活発的に動くので、日中よりも夕方の方が付着するリスクが上がります。
こうしたことを踏まえると、天日干しは基本的に日中の時間帯に行うのがベストです。
もっと詳しく言うなら、午前9時~午後3時ぐらいでしょうか。
何時間ぐらい干せばいい?
衣類を傷付けないためにも、天日干しは大体2時間~4時間を目安に行いましょう。
時間に差があるのは、季節によって乾くまでの時間が変わってくるからです。
例えば、夏は日差しが強くなるので、2時間もあれば乾きます。
逆に冬になると空気が冷たくなるので、4時間近くは行ったほうがいいでしょう。
ただ、紫外線によるダメージが心配な方は、定期的に洗濯物の乾き具合を確認し、乾いたタイミングを見計らって取り込む形でも問題ありません。
天日干ししても効果が無かった場合は?3つの対処法!
天日干ししたものの、気候の影響で乾かないケースもあるでしょう。
洗濯物が十分に乾いていない状態で収納すると、シワが出たり生乾きによる臭いが残ったりします。
洗濯物を干しても乾かない場合は、本段落で解説する方法を実践してみてください。
室内で干しておく
外に比べて乾くスピードは落ちますが、室内にしばらく干すだけでも乾き具合は変わります。
風通しのいい場所に干せば、なお乾きやすくなります。
そのまま収納するぐらいなら、室内干しされてみるといいでしょう。
乾燥機で乾かす
乾燥機は、その名の通り服を乾燥させるための機械です。
高温の熱風を当てることで、瞬く間に衣類を乾かすことができます。
ただし、高温の熱風を直接当てるので、天日干し以上に衣類が傷みやすくなります。
中には乾燥機NGの生地も存在するので、該当する衣類はかけないようにしましょう。
これダメ!乾燥機に入れてはいけないもの一覧!早く乾かす方法も解説
アイロンで乾かす
乾燥機に並んで挙げられる方法がアイロンです。
こちらも高温の熱を当てるので、濡れている衣類を手早く乾かすことができます。
ただし、乾燥機と違って衣類を1枚ずつ行うので、かなり手間が生じます。
全部というよりは、乾いていない洗濯物があるときにだけ行うといいでしょう。
また、アイロンも同様にNGの衣類があるので、そこだけ要注意です。
陰干しでも乾きます!
本段落では天日干しをテーマに解説してきましたが、太陽の光に当てるだけが全てではありません。
陰干しでも、やり方次第では早く乾かせますし、きちんと乾きさえすれば臭いに悩むこともないです。
例えば、除湿器で室内の湿気を取り除いたり、扇風機で風を当てたりすることで、乾きやすくなります。
ですので、天日干しが上手くいかない場合は、陰干しを活用してみてください。
まとめ
天日干しは乾きやすさや消臭・殺菌効果でメリットがありますが、デメリットも潜んでいます。
デメリットに気付かないで天日干しすると、逆に衣類が傷付くことにも繋がりかねません。
衣類を傷付けないためには、天日干しを行う際は「2~4時間程度に済ませる」、「天然繊維は干さない」、「花粉や虫対策をする」などを意識しましょう。