洗濯物を取り込んだ後、変な異臭を感じたり家の中をブンブン動き回る音が聞こえたりはしませんか。
そうした場合、もしかすると洗濯物に虫が付いたまま取り込んだ可能性が高いです。
虫を一度家の中に入れてしまうと、後処理が面倒になります。
そのため、洗濯物に虫をつけないことが鍵となるでしょう。
そこで本記事では、洗濯物に虫がつかないようにするための方法を紹介いたします。
また、虫対策に便利なアイテムもまとめました!
洗濯物に虫のつく頻度が多くてお悩みの人は、ご覧になってみてください。
洗濯物につく虫は?
洗濯物につく虫は、住んでいる場所や環境によって異なりますが、一般的によく見かけるのは以下の種類です。
- カメムシ
- 蜂
- ゴキブリ
- テントウムシ
- ダニ
- 蛾
- ハエ
- ユスリカ
- チョウバエ
人を刺してくることお馴染みの蜂や臭いを発するカメムシ、菌を持つダニなど、衛生的に悪影響を及ぼす虫ばかりです。
中には卵を産み落とす虫もいるため、気が付かずに収納してしまうと、後々悲惨な目に遭いかなません。
洗濯物に虫がつく原因
衛生的な面も踏まえたら、虫が洗濯物につくのは何としてでも避けたいところです。
ただ、そもそもどうして洗濯物に虫がつくのでしょうか?
主な原因は4つあります。
甘い香り
多くの虫は甘い香りを好みます。
そして、香りといったら柔軟剤です。
柔軟剤の中には、フローラル系や柑橘系の匂いが含まれたものもあり、虫はその匂いに誘き寄せられます。
香りの強い柔軟剤は、あまり使いすぎないようにしましょう。
暗い時間に干している
虫は夜になると活発的に動き出し、同時に光がある場所に近付きます。
部屋の中の光が漏れていると、虫は誘き寄せられて近くにある洗濯物に止まりやすくなります。
白い色
先ほども解説した通り、虫は明るいものを好みます。
光を反射する白い洗濯物や近くに白色の壁があると、寄ってきやすくなります。
中でもカメムシは白色を好むので、いっそう寄ってきやすいです。
ベランダに植物を置いている
虫は甘い匂いを発する植物を好みます。
ベランダに植物を置いていると、ついでと言わんばかり洗濯物に向かってしまうことがあります。
また、植物のプランターはゴキブリにとっていい隠れ家でもあり、卵を産み落とすことも珍しくはありません。
洗濯物に虫がつかないようにするには?7つの対策法!
様々な要因から虫が洗濯物につくことは分かりました。
では、虫がつかないようにするにはどうすればいいのでしょうか?
本段落では、7つの対策法をご紹介いたします。
柔軟剤を変える
原因でも解説した通り、虫は甘いものに誘き寄せられます。
香りの強いものほど寄り付きやすいので、香りの弱いものか無香料、ミント系のものがおすすめです。
それかどうしても甘い香りのするものを使いたい場合は、部屋干しするか防虫ネットなどのアイテムを使用するなど、工夫して干しましょう。
明るい時間帯に取り込む
暗い時間ほど虫は活発に動くので、明るい時間に取り込むのがベストです。
時間としては、正午~15時ぐらいが良いとされています。
なぜなら、虫は人間と同様に暑いのが苦手なので、特に夏場における正午の時間帯は活動していることが少ないからです。
仕事などで平日バタバタしている人は、部屋干しするか休みの日にまとめて干してしまうといいでしょう。
洗濯物をはたいてから取り込む
虫は小さいので、少し強い衝撃を与えればあっさり落ちます。
洗濯物を取り込む際は、ひと通りはたいておくといいでしょう。
白い洗濯物は目立たないようにする
虫は白い色に反応しやすいので、なるべく目立たないようにする必要があります。
色のついた他の洗濯物を外側にして、白い洗濯物を内側にするだけでも目立ちにくくなります。
ベランダに植物は置かない
植物もまた虫が近寄る原因なので、なるべく置かないことを推奨します。
どうしてもベランダに植物を置きたい場合は、虫を寄せ付けないアイテムを駆使する必要があります。
部屋干しする
確実に虫を避けるのであれば、部屋干しがおすすめです。
室内に虫が入り込まない限り、虫がつく心配もありません。
ただ、部屋干しすると外に比べて乾きにくくなります。
そのため、日光が当たる場所に干すなど工夫が必要です。
はたまた後述するサンルームを設けるのも1つの方法です。
サンルームを設ける
サンルームとは、日光を取り入れることができるガラス張りの構造となった部屋のことです。
室内ではあるけど日光を存分に浴びられるので、外干しと同様の効果を得られます。
また、天候が悪い日でも気にせずに干せるのが強みです。
ただし、一軒家向けであることや設置費用(約30万円)がかかること、庭のスペースが狭くなるなどのデメリットが挙げられます。
サンルームを導入する際は、デメリットを把握した上で検討しましょう。
洗濯物に虫がつかないようにするための便利アイテム
便利アイテムを活用することで、いっそう虫が近寄りにくくなります。
本段落では、6つのアイテムをご紹介いたします。
虫コナーズ
虫コナーズは、虫除けアイテムの代名詞として挙げられます。
虫が嫌がる薬剤を広げることで、寄せ付けなくします。
使い方は簡単で、開封した虫コナーズを物干し竿に吊るすだけです。
洗濯物から離れるほど効果は薄くなりますので、なるべく近付けるようにしましょう。
また、薬剤と聞くと「匂いが付いてしまうのでは?」と心配される人もいるかもしれませんが、無臭タイプもあるのでご安心ください。
防虫ネット
ネットで洗濯物を囲んでしまえば、虫は近付くことができません。
花粉や鳥の糞対策にもなるため、需要が高いアイテムと言えるでしょう。
ただ、洗濯用の防虫ネットはあまりなく、DIYをしたり蚊帳ネットを利用したりして代用するのが一般的です。
洗濯物テント
防虫ネットと似た効果を持つアイテムとして、洗濯物テントもおすすめです。
洗濯物テントはそのまま売られていることが多く、セッティングも簡単にできます。
防虫ネットをDIYするのが面倒な場合は、こちらを用いるといいでしょう。
ただ、洗濯物テントは3方向からのガード構造となっております。
正面の方向だけ、がら空きとなるのがデメリットでしょうか。
木酢液(もくさくえき)
木酢液とは、炭を焼くときに発生する煙を冷却して液体に変えたものです。
木材を燃やしたような臭いがするのが特徴で、園芸や農業でも虫除けとして用いられます。
特に蜂はこの臭いが苦手で、蜂対策にはもってこいのアイテムです。
使い方は以下の方法が挙げられます。
- スプレー上のものをそのまま散布する
- 液体をビニール袋に入れて物干し竿に吊るす
- バケツに入れて洗濯物の近くに置いておく
ご自身のやりやすい方法でセットしてみてください。
ハッカ油
ハッカ油とは、ミントの一種に当たるハッカを乾燥させて抽出した液体です。
先ほども解説しましたが、ミントにはメントールという虫が嫌がる成分が含まれています。
特にカメムシはこの成分を嫌っているため、カメムシ対策に重宝されることが多いです。
使い方は以下の方法が挙げられます。
- スプレー上のものをそのまま散布する
- 水を入れたバケツにハッカ油を垂らし、アロマのように焚く ※香りが長持ちしやすい
虫除けスプレー
市販でもお馴染みの虫除けスプレーを振りまくだけでも、虫は近寄りにくくなります。
最もシンプルかつ簡単な方法なので、手早く済ませたい人は虫除けスプレーを使うといいでしょう。
虫が洗濯物についてしまったときの対処法
洗濯物を取り込む前の段階で、虫がついていることに気付くケースもあるのではないでしょうか。
しかし、虫が苦手な人からすれば、素手で追っ払うのは抵抗があるでしょう。
特に臭いを放つカメムシや攻撃してくる蜂とかだと余計に追い払うのが大変です。
そうした場合、どう対処すればいいのでしょうか?
本記事では、虫が洗濯物についたときの対処法を解説いたします。
居なくなるまで待つ
虫といえど、ずっと同じ場所にいるわけではありません。
時間が経てば洗濯物から離れてくれることもあるので、そのタイミングを見計らって取り込むといいでしょう。
ただ、その虫が居なくなるのを待っていた間に別の虫がついていることもあります。
取り込む際は、今一度チェックすることを忘れないでください。
ガムテープを使う
カメムシ向けの方法です。
というのも、カメムシは強い衝撃を与えると「攻撃された」と認知し、例の嫌な臭いを発します。
極力刺激しないことを考えたとき、役に立つのがガムテープです。
力を入れずにそっと押さえつけてやれば、臭いを発することなくカメムシを捕まえられます。
スプレーを吹きかける
中々洗濯物から虫が離れない場合には、スプレーで駆除するといいでしょう。
ただ、蜂とカメムシにかける場合は、注意が必要です。
蜂にかける場合
蜂は攻撃をすると反撃してくるので、なるべく遠距離からスプレーを吹きかけましょう。
また、洗濯物にスプレーがかかってしまった場合は、再度洗濯することをおすすめします。
カメムシにかける場合
カメムシには、殺虫成分の含まれたスプレーをかけることはおすすめしません。
なぜなら、殺虫成分の入ったスプレーを吹きかけると、カメムシは襲われたと判断して嫌な臭いを発するからです。
また、蜂の項目でも解説した通り、殺虫成分は衛生上、洗濯物にかかるのはよくありません。
そのため、カメムシをスプレーで駆除する際は、殺虫成分が入っていないタイプのものを使用しましょう。
まとめ
虫が洗濯物につくと、臭いを付けられたり卵を産み落とされたり、家の中に侵入されたりと嫌な事だらけです。
しかし、原因を把握し、対処に臨むことで虫が洗濯物につくリスクをグンと抑えられます。
大事な洗濯物を虫の脅威から守るためにも、本記事でお話した内容がお役に立てば幸いです。