洗濯豆知識

洗濯物の色落ちを阻止したい!正しい防止法をマスターしよう!

洗濯後に服を見て、「色が落ちている」あるいは「色が薄くなっている」という経験をされた人も多いのではないでしょうか?

洗濯物が色落ちしてしまうと、元に戻すのは至難の業となります。

そのため、日頃から色落ちの防止に努める必要があります。

そこで本記事では、洗濯物の色落ちを防止する理由をまとめました。

原因多すぎ!?洗濯物が色落ちする理由

色落ちを防止するのも大事ですが、原因を知ることも大事です。

そういうわけで、まずは洗濯物が色落ちする9つの理由をまとめました。

洗濯中の摩擦

洗濯中、他の洗濯物と擦れたりぶつかったりすると、摩擦によって色落ちしてしまうことがあります。

例えば、鉛筆で書いた字を消しゴムで擦ると消えますが、それと同じイメージだと思っていただければ正解です。

洗濯物が多いほど摩擦も起こりやすくなるので注意しましょう。

生地が色落ちしやすい

衣類に使われる生地は色々な種類がありますが、中には洗濯と相性が悪いものもあります。

こうした生地は普通に洗濯するだけでも、色落ちが起きてしまいがちです。

色落ちやすい生地は、後ほど詳しく解説します!

長い期間着用している

同じ服を数年以上と長く着用していると、生地そのものが劣化しています。

基本的には水洗いに強い素材でも、経年劣化によって色落ちすることも珍しくはありません。

着用中の摩擦

洗濯中に限らず、普段着用しているときの摩擦でも色落ちは起きます。

例えば、手を洗ったときや汗を拭くときに服で擦ってしまうことってありますよね。

しかし、衣類で拭くのはおすすめしません。

さすがに1回や2回程度で色落ちすることはありませんが、着用の度に繰り返していると色落ちのリスクが上がります。

衣類で拭くのであれば、ハンカチやタオルを持参しておくといいでしょう。

洗濯時の水量が少ない

水が少ないほど色が染まりやすいのは、ご存知の方も多いでしょう。

理屈は同じで、洗濯時の水量が少ないと洗濯物の色が染まりやすくなり、色落ちのリスクが上がるからです。

なるべく節約したいからと水量を減らす人もいますが、色落ちのリスクがあることも考慮しましょう。

洗浄力の強い洗剤を使用している

洗浄力の強い洗剤は、汚れが落ちやすい分色落ちもしやすいです。

弱アルカリ性やアルカリ性の洗剤は、洗浄力が強い傾向にあります。

余ほど頑固な汚れが付いているときは別として、色落ちを予防したい場合はアルカリ性洗剤の使用は避けましょう。

塩素系漂白剤を使用している

洗剤に続き注意したいのが漂白剤です。

漂白剤といえば、主に塩素系と酸素系が挙げられますが、塩素系は漂白力が高いことで有名です。

白柄の洗濯物には向いていても、色柄物やデリケートな生地とは相性が悪いです。

湿気

湿気というのは、いわゆる水分を含んでいる状態でもあります。

湿気の溜まる条件下で衣類を放置していると、水分を含んでいる時間が長くなって色落ちしやすくなります。

例えば、洗濯後も洗濯機に衣類を入れっぱなしにしたり、服が乾いていない状態でタンスに収納したりなどです。

そのため、湿気には気を付けましょう。

長時間紫外線に当てている

紫外線も色落ちの理由に挙げられます。

洗濯後は天日干しのイメージが強いですが、紫外線に含まれている光が色落ちを招くので注意が必要です。

要注意!色落ちしやすい衣類は天然繊維

先ほどもチラッと触れましたが、生地の中にも色落ちしやすいものがあります。

代表例としてシルクや綿、麻などの天然繊維が挙げられます。

天然繊維は染色堅牢度が低いものが多く、色落ちが起きやすくなります。

※染色堅牢度とは、色の付いているものが何かしら作用を受けたときに示す染色の抵抗性です。

つまり、色落ちの度合いを表現する単語ということですね!

一方、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は染色堅牢度が高いので、色落ちも起きにくいです。

洗濯物の色落ちを防ぐ方法を徹底解説!

原因も理解いただけたところで、続いて色落ちを防ぐ方法を紹介いたします。

洗濯表示タグを確認する

洗濯表示タグとは、洗濯の仕方や乾燥方法、干すときなどの取扱い方法を示したタグです。

例えば、乾燥機を使ってはいけない衣類には「乾燥禁止」を示す記号が記載されています。

記号は、以下のようなものです。

 

 

 

 

上記記号の場合、乾燥機を使用すると、その衣類が傷んだり縮んだりするといったトラブルが起きやすくなります。

色落ちの場合、直接「色落ちしやすいです」と示すような記号は存在しませんが、タグに記載されている記号には様々なトラブルが想定されています。

色落ちも例外ではないので、洗濯表示タグに記載されている取扱い方法は必ず守りましょう。

洗濯をするときに必ず知っておきたい!洗濯表示タグまとめ

事前に色落ちチェックする

洗濯後が心配な人は、事前に色落ちチェックを行っておくといいでしょう。

やり方を記載しておきます。

  1. 白い布を用意し、洗剤を付ける
  2. 洗剤を付けた布で、衣類に軽く触れる ※色落ちすることを想定して、目立たない部分を触るようにします
  3. 「白い布に色が移っていない」あるいは「衣類の色が落ちていない」を満たしていれば問題なし。※逆に白い布に色が移っていたり、衣類の色が落ちていたりしていたらアウト

こんな感じで色落ちチェックは簡単に行えます。

ただ、色落ちチェックはパッチテストのようなものです。

パッチテストは大丈夫でも、その後の洗濯で洗浄力を強めると、色落ちする可能性が出てきます。

洗濯洗剤は中性洗剤を使用する

洗濯洗剤の中で最も洗浄力が弱いのは中性洗剤です。

デリケートな生地でも中性洗剤を使用することで、色落ちのリスクを下げることができます。

また、デリケートな生地ではなくても、黄ばみや黒ずみなどの頑固な汚れがないときは中性洗剤で問題ないでしょう。

漂白剤は酸素系漂白剤を使用する

原因の方でも触れましたが、もう1種類に当たる塩素系漂白剤は漂白力が強いです。

これに対し、酸素系漂白剤は色柄物に対しても使用できます。

色柄物の衣類だけどシミなどの汚れを落としたい場合は、酸素系漂白剤を使用するといいでしょう。

弱水流コースで洗濯する

洗濯機には色々なコースが存在しますが、衣類に一番優しいのは弱水流のコースです。※弱水流は総称に過ぎず、一般的には「手洗いコース」や「ドライコース」と言います。

洗浄力が弱くなる分、洗濯時に生じる摩擦も弱くなります。

そのため、特に気になる汚れがない場合は、弱水流で洗濯してみるといいでしょう。

洗濯物を裏返しにする

洗濯するときでも干すときでも、裏面より表面が影響を受けやすいです。

そのため、表面を裏返しにすることで色落ちのリスクを抑えやすくなります。

もちろん、表面を裏側にしても全く影響が出ないわけではありませんが、表面のまま洗濯するよりかは色落ちしづらくなるでしょう。

洗濯ネットに入れる

洗濯ネットに入れることで衣類や洗濯槽との摩擦が生じにくくなり、色落ち対策に有効です。

ただ、この時注意したいのは洗濯ネットの大きさとフィットするということです。

サイズが小さすぎると入らないのは言うまでもありませんが、大きすぎるのもよくありません。

なぜなら、衣類と洗濯ネットの間に隙間が生じてしまい、洗濯時に摩擦が起きやすくなるからです。

洗濯ネットに入れる際は、衣類とフィットするように詰めましょう。

手洗いする

デリケートな生地の衣類を洗濯するときに、洗濯機だと不安な人は手洗いで行うといいでしょう。

手洗いは洗濯機に比べて水圧も弱いので、生地への負担もかかりにくいです。

当サイトでもスーツや学生服など、デリケートな生地を洗濯するときは手洗いを紹介させていただいております。

手洗い洗濯に関しては下記ページに詳しくまとめていますので、よろしければ一度ご覧になってみてください。

目指せ手洗いマスター!手洗いの洗濯方法7種類を徹底攻略!

洗濯後すぐに干す

洗濯後、洗濯物をそのまま放置してはいませんか?

水分を含んだ洗濯物をそのままにしておくと、衣類の染料が溶け出してしまう可能性があります。

洗濯が完了したら、なるべくすぐに干すようにしましょう。

また、洗濯物を干すときは風通しのいい日陰で行うのがベストです。

原因でも解説しましたが、天日干しは色落ちの原因となります。

まとめ

洗濯物の色落ちは、頻度に起こるものではありませんので、過度に心配する必要はないでしょう。

しかし、日頃の取扱い方法が悪いと、色落ちのリスクも高まります。

大事な衣類を長持ちさせるためにも、本記事で解説した原因と予防法をマスターして今後の洗濯に活かしていただければと思います。