皆さん洗濯したり乾燥機を使ったりするとき、洗濯表示タグに目を通していますか?
洗濯に慣れている人ならまだしも、洗濯に不慣れな人だと、洗濯表示タグを確認せずに洗濯を行ってしまう人もいるでしょう。
それ以前に「洗濯表示タグとは?」と思う人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、洗濯初心者や複雑な衣類を洗濯したい人向けに、洗濯表示タグについてまとめました。
洗濯表示タグとは?
洗濯表示タグとは、衣類を洗濯や乾燥、干す際の取扱い方法を指示したタグのことです。
例えば、「この衣類は●●がダメ」、「この衣類を洗うときは△△を守るように」といったイメージですね。
消費者が衣類の品質を保つために、家庭用品品質表示法で表示することが義務付けられております。
そのため、基本的にどんな衣類にも付いています。
洗濯表示タグの指定を守らないと?
先述した通り、洗濯表示タグは衣類の品質を保護することを目的に付けられています。
タグの指定を守らずに洗濯してしまうと、衣類がダメージを受けて、最悪の場合使い物にならなくなります。
そのため、洗濯や乾燥、干す際には必ず洗濯表示タグをチェックしましょう。
こんなにある!洗濯表示タグまとめ
洗濯表示タグには、どういうものがあるのでしょうか?
本記事では、「水洗い・タンブル乾燥・干し方・アイロン・クリーニング」と5つのパターンでまとめました。
洗濯表示タグの種類~水洗い編~
最初に水洗い関係のタグを見てまいりましょう。
1.水洗い禁止

その名の通り、家庭内での水洗いが不可能なことを指す表示です。
洗濯機はもちろん、手洗いも不可能なのでご注意ください。
水洗いができない衣類の手入れ方法については、下記記事に詳しくまとめてあります。よろしければ一度ご覧になってみてください。

2.指定水温






こちらは水洗いできても、指定水温内で行うことを指定した表示です。
例えば、30と書いてあるマークは「30℃以内」、40と書いてあるマークは「40℃以内」といった感じですね。
水洗い不可のマークがないからと見落とさないように気を付けましょう。
3.指定水温(弱いコース)




先ほどと同様、指定水温内であれば水洗いができます。
ただ、注意点として、こちらは水温を問わず弱めのコース(ソフト洗いなど)で行う必要があります。
4.指定水温(非常に弱いコース)


上記の2つに続きますが、こちらは非常に弱いコース(手洗いコースなどの一番弱いコース)で洗濯することを指示した表示です。
5.手洗いのみ

手洗いのみを指定している表示です。
洗濯機には「手洗いコース」と呼ばれるコースがありますが、それを含め洗濯機でやるのはアウトなので気を付けましょう。
6.漂白不可

酸素系や塩素系を問わず、漂白剤の使用は不可能であることを指す表示です。
7.漂白可

酸素系、塩素系を問わず漂白剤は使用できることを指す表示です。
8.塩素系の漂白は不可

塩素系の漂白剤は、不可能であることを指す表示です。
洗濯表示タグの種類~タンブル乾燥編~
続いてタンブル乾燥の表示をご紹介いたします。
1.タンブル乾燥禁止

タンブル乾燥に入れるのは、不可能であることを指す表示です。
2.上限温度60℃

乾燥機の排気温度60℃以内を指定している表示です。
3.上限温度80℃

乾燥機の排気温度80℃以内を指定している表示です。
洗濯表示タグの種類~干し方編~
続いて、衣類を干す際の指定を行っている表示を見てまいりましょう。
1.吊り干し

吊り干しを指定した表示です。
2.吊り干し(日陰)

日陰での吊り干しを指定した表示です。
3.吊り干し(脱水不可)

脱水をせずに、吊り干しすることを指定した表示です。
あくまでも脱水不可の指定なので、天日干しもできます。
4.吊り干し(脱水不可、日陰)

脱水をせずに、なおかつ日陰で吊り干しすることを指定した表示です。
5.平干し

平干しを指定した表示です。
日陰や天日干しなど、場所の指定はありません。
6.平干し(日陰)

日陰での平干しを指定した表示です。
7.平干し(脱水不可)

脱水をせずに、平干しすることを指定した表示です。
8.平干し(脱水不可、日陰)

脱水をせずに、なおかつ日陰で干すことを指定した表示です。
洗濯表示タグの種類~アイロン仕上げ編~
次はアイロンを使用する際に、指示がされている表示をご紹介いたします。
1.アイロン不可

温度を問わず、アイロンの使用を不可とする表示です。
2.上限温度110℃

アイロンを使用する際、上限温度110℃を指定した表示です。
3.上限温度150℃

アイロンを使用する際、上限温度150℃を指定した表示です。
4.上限温度200℃

アイロンを使用する際、上限温度200℃を指定した表示です。
洗濯表示タグの種類~クリーニングに出す場合~
家庭で洗えない衣類は、クリーニング店にお願いしようと考えている人もいるのではないでしょうか。
今から紹介する表示は、主にクリーニング店に出す場合向けです。
ただ、クリーニング店とはいえ、対応できるものとできないものがあります。
そのため、クリーニング店に依頼する場合は、今から紹介する表示を元に選びましょう。
1.ドライクリーニング(石油系溶剤、パークロロエチレン)

石油系溶剤とパークロロエチレンでドライクリーニングできることを指定する表示です。
2.ドライクリーニング(石油系溶剤、パークロロエチレン、弱め)

上記に続き、石油系溶剤とパークロロエチレンでドライクリーニングできますが、弱い操作で行うことを指示した表示です。
3.ドライクリーニング(石油系溶剤のみ)

こちらは、石油系溶剤のみでドライクリーニングできることを指示した表示です。
4.ドライクリーニング(石油系溶剤のみ、弱め)

上記に続き、石油系溶剤のみでドライクリーニングできることを指示した表示ですが、弱い操作で行うことを指示した表示です。
5.ドライクリーニング不可

ドライクリーニングそのものが不可能であることを指す表示です。
6.ウェットクリーニング可

ウェットクリーニングが可能なことを指す表示です。
7.ウェットクリーニング(弱め)

ウェットクリーニングが可能ではあるものの、弱い操作で行うことを指す表示です。
8.ウェットクリーニング不可

ウェットクリーニングが不可能であることを指す表示です。
まとめ
本記事では、洗濯表示タグの概要と種類をまとめました。
こうして見ると色々種類があるので、一度で全てを覚えるのは大変でしょう。
そのため、忘れてしまった際は、本記事をご覧いただければ幸いです。