「これから1人暮らしを始める人」、「これから主婦となって家庭を支えていく人」
このように、様々な事情から実家を独立して、今後はご自身で家事を行っていくという人も多いのではないでしょうか。
そして、家事の作業の1つともいえる洗濯。
洗濯機の操作方法に戸惑いを隠せない人もいることでしょう。
洗濯機には色々なコースがあるけど、どのコースで洗濯すればいいのでしょうか?
そこで本記事では、洗濯機のコースの種類に迫っていきます。
各コースの特徴を把握し、今後の洗濯に生かしていきましょう。
洗濯機コースの種類
洗濯機のコースは主に4種類存在します。
それぞれ見てまいりましょう。
標準コース
標準コースは、普段の洗濯で最も使われるコースです。
普段よく着るジーパンやワイシャツ、タオル、靴下、パジャマ、肌着などを洗うときに使われます。
そもそも洗濯機の扱いに詳しくない人は、「とりあえず、標準コースを使っておこう」という認識が強いです。
洗剤や石鹸などの商品で有名なライオン株式会社(LION)が調査を行ったところ、大多数の方がアイテムを問わず標準コースで洗濯しているという結果が出ています。
引用元:LION参考資料
ただ、実際には何でも標準コースにしていいわけではありません。
また、工程は以下の通りです。
- 洗い
- 排水・脱水
- すすぎ
- 排水・脱水
- すすぎ
- 排水・脱水
このように、排水・脱水とすすぎが何回かに分けて行われますが、洗濯アイテムやご自身の好みに合わせて回数を変更することもできます。
弱水流コース
弱水流コースは、その名の通り弱い水流を用いて洗濯するコースのことです。※弱水流は総称に過ぎず、基本的にはドライコースやお手洗いコース、ソフトコースと記載されています。
衣類によっては、洗浄力の強さが原因で生地が型崩れしたり縮んだりします。
代表例としてニットやセーター、ワンピース、制服、スーツなどがデリケートな衣類に挙げられます。
こうしたデリケートな衣類は、弱水流で洗うことで生地を傷める心配はありません。
「制服やスーツは、クリーニングに出せばいい・・」と思っている、そこのあなた!
クリーニングに出すのも良いですが、お金の節約のためにも、まずは自宅で洗ってみませんか?
デリケートな衣類の洗濯法に関しては、本サイトでも色々まとめていますので、よろしければご覧になってみてください。
また、威力が弱いだけで洗濯工程は標準コースと同じです。
おいそぎコース
おいそぎコースは、他のコースに比べて短時間で洗濯を仕上げるコースのことです。スピードコースとも言います。
洗いの時間を短く済ませられるため、急いでいるときにおすすめ!
基本的な工程は標準コースと同じですが、排水・脱水やすすぎの回数が減るという感じですね。
標準コースでも挙げたタオルやシャツ、パジャマなどの衣類で汚れが少ないものと相性抜群です。
大物洗いコース
大物洗いコースは、布団や毛布、タオルケットなど、通常の衣類よりも大きなサイズのものを洗うときに使うコースです。毛布コースと呼ばれることもあります。
標準コースに比べて多くの水を使い、時間をかけて洗濯します。
また、多くの水と時間を使うことで、優しく洗えて衣類が傷付くのを防止できます。
大物も洗濯できる便利なコースではありますが、無理やり洗濯機に詰め込むと故障の原因となりかねません。
洗濯コースだけではない!洗濯をするときの注意点
「日常でよく着る衣類は標準コース」、「デリケートな生地は弱水流コース」、「布団などの大物は大物洗いコース」といった感じで、それぞれのコースを使いこなすことが大事です。
しかし、ただ洗濯コースを使いこなせばいいわけではありません。
本記事では、洗濯コース以外で洗濯時に気を付けるべき点をまとめました。
洗濯表示タグを確認する
洗濯表示タグとは、洗濯方法や乾燥方法、干し方など、洗濯物の扱い方を絵記号で指示したタグのことです。
一般的には標準コースでも大丈夫なシャツやタオルといった衣類でも、アイテムによっては「手洗いのみ」や「乾燥機は禁止」と指定されていることがあります。
例えば、水温40℃と指定されている場合、以下の記号が記載されています。

上記記号の場合、40℃が限度なので、40℃以上で洗濯すると生地が傷む可能性があります。
そのため、どの衣類を洗濯する際も必ず事前に洗濯表示タグを確認しましょう。
洗剤や漂白剤を確認する
洗濯を行うとき、衣類によって必要アイテムが異なります。
例えば、デリケートな生地の場合、洗浄力を弱める必要があるので中性洗剤が向いています。
他にも色柄物の衣類に漂白剤を使うときは、塩素系ではなく酸素系を使用するなど、注意する必要があります。
また、漂白剤の詳細は下記ページにも詳しくまとめていますので、よろしければ一度ご覧になってみてください。
洗濯の消しゴム「漂白剤」とは?3つの種類と特徴を解説します!
乾かすところまでしっかりと行う
洗濯は衣類がきちんと乾いて、ようやく完了です。
洗濯が終わったからとそのまま放置するのではなく、干して乾かす作業まできちんと行いましょう。
また、乾かす際ですが、衣類によっては直射日光が原因で傷むこともあります。例:色柄物やデリケートな生地の衣類など。
直射日光に弱い衣類は、陰干しするようにしましょう。
まとめ
本記事では、洗濯コースについてまとめました。
では、最後にもう一度各コースのおさらいをしていきます!
- 標準コース:一般的によく使われるコース。シャツやタオル、靴下、肌着などに向いている。
- 弱水流コース:優しい水流で洗うコース。ニットやセーター、制服、スーツ、ワンピースなど、デリケートな生地の衣類に向いている。
- おいそぎコース:スピーディーに洗濯するコース。シャツやタオルなどで軽い汚れを落としたいときに向いている。
- 大物洗いコース:布団や毛布など、大きなアイテムを洗うコース。大量の水と長い時間をかけて洗うため、生地を傷めずに済む。