仕事やお出かけで使うリュック、気が付くと汚れが溜まっていることはありませんか?
そうしたときは思い切って洗濯したいですよね。
しかし、中には「自分のリュックは洗濯できるの?」、「リュックの洗濯方法が分からない」と悩まれる人もいるでしょう。
そこで本記事では、リュックの洗濯事情をまとめました。
リュックは自分で洗濯できる?できない?
リュックは普段あまり洗濯しないことから、「洗濯できないのでは?」と思う人もいるでしょう。
結論を言うと、素材によって異なります。
例えば、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維は、水に強いので洗濯しても型崩れすることはありません。
一方、皮や合皮など、水がシミとして残りやすい素材は洗濯には向いていないでしょう。
また、綿や麻、クッション材など、水洗いはできるけど手洗い推奨の素材もあります。
ですから、自分のリュックが洗濯できるかできないか分からない場合は、素材をチェックするといいでしょう。
もっと簡単に調べたいときは洗濯表示タグを見よう
洗濯表示タグとは、洗濯方法や乾燥方法など、衣類の扱い方法を示したタグのことです。
衣服を始め、リュックやバッグなどの小物入れにも記載されています。
リュックの素材が分からない、あるいは手早く調べたい方は、洗濯表示タグを確認しましょう。
洗濯表示がない場合は?
素材が分からなくて、かつ洗濯表示がない場合は、クリーニング店に相談してみるといいでしょう。
簡単な質問であれば、無料で相談に乗ってくれます。
もし、洗濯できない素材の場合は、そのまま依頼してみるのもいいかもしれません。
リュックを洗濯するときに用意しておきたいもの7選!
本段落で紹介するアイテムは、リュックを洗濯するときに必要あるいは持っておくと便利です。
1つずつ紹介いたします。
中性洗剤(おしゃれ着用剤)
リュックにはファスナーなどの金具が付いているため、なるべく洗浄力の弱いおしゃれ着用剤で洗濯することをおすすめします。
おしゃれ着用剤は、通常の中性洗剤よりも洗浄力が弱めです。
そのため、デリケートな衣類と相性抜群といっても過言ではありません。
ただし、洗浄力が弱い分、頑固な汚れは落ちにくいです。
シミや黒ずみなどの汚れがある場合は、別途事前処理を行う必要があります。
40℃前後のぬるま湯
手洗いでリュックを洗濯するときは、40℃前後のぬるま湯を用意しましょう。
温度が低すぎると汚れは落ちにくく、高すぎても素材が傷みやすくなります。
そのため、ぬるま湯がちょうどいいのです。
洗濯ネット
洗濯機で洗う場合に使います。
洗濯ネットに入れておくことで、水圧による型崩れや他の衣類との絡まりを防止できます。
リュックが入るぐらいの大きめなものを用意しましょう。
洗面器
手洗いで行うときに必要です。
リュックが入りきらない場合は、浴槽で行うのもOK。
ブラシ
洗濯前の汚れ落としを行うときに役立ちます。
余った歯ブラシとかでもいいので、1本用意しておくといいでしょう。
バスタオル
脱水時に使います。
リュックを包む必要があるので、少し大きめのものを用意しましょう。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は色柄物にも使うことができます。
目立つ汚れを漂白したい場合に、使うといいでしょう。
リュックを洗濯する前に行っておきたい3つのこと
リュックを洗濯する際ですが、事前に3つ行っていただきたいことがあります。
1つずつ見てまいりましょう。
外せる装飾は全て外しておく
リュックには紐やクッション材、カラビナなど、細かい装飾品が付いています。
装飾品が付いたままだと、汚れ落ちにムラが生じたり生地を傷付けたりすることがあります。
特にクッション材は、ポリウレタンという素材を使用していることが多いです。
ポリウレタンは劣化しやすいことで知られているので、外しておかなければなりません。
取り外し不可の場合は、手洗いで洗濯することを推奨します。
色落ちチェックを行っておく
洗浄力の弱いおしゃれ着用剤であっても、洗濯時に色落ちすることがあります。
心配な方は、事前に色落ちチェックを行っておくといいでしょう。
- 白い布に洗剤を付ける
- 洗剤を付けた布で、リュックに塗布する ※色落ちの事を考えて目立たない箇所に塗布することを推奨します。
- 布に色が移っていなければ大丈夫 ※仮に色が移っていた場合は色落ちしている証。その場合、別の洗剤を使うかクリーニング店にお願いするのが無難です。
このように、そんなに難しくはないので、ぜひ実践してみてください。
簡単な掃除を行っておく
リュックの中身を取り出すのは当然として、ホコリなどの汚れがないかを確認しておきましょう。
汚れがある状態で洗濯機に入れると、洗濯槽に汚れが蓄積されます。
外で簡単に振り払うだけでもいいので、洗濯前に簡単な掃除を行っておくといいでしょう。
実践!リュックの洗濯方法~洗濯機~
準備するもの、事前準備を済ませたところで、実際に洗濯してまいりましょう。
本段落では、まず洗濯機を使ったリュックの洗い方を解説いたします。
⓪目立つ汚れには洗剤の原液を付けてブラッシング
シミや黒ずみなどの目立つ汚れは、普通に洗濯するだけでは落とし切れないことが多いです。
そうしたときは、洗剤の原液を汚れの箇所に付けてブラッシングします。
原液&ブラッシングによって、洗濯時に色が落ちやすくなります。
ただし、原液による色落ちのリスクがあるので、心配な方は色落ちチェックを行っておきましょう。
①リュックを洗濯ネットに入れる
リュックを洗濯機で洗うときは、必ず洗濯ネットに入れましょう。
水圧による型崩れやリュックに付いている金属が他の衣類に引っかかるのを防止するためです。
②中性洗剤を導入する
次に中性洗剤を導入します。
洗剤の量は商品ごとに異なるので、各商品のパッケージを確認しておきましょう。
また、漂白剤を使用する場合は、このたいみんぐ
③弱水流コースで洗濯開始!
リュックはソフトコースやドライコースなどの弱水流で洗濯しましょう。※弱水流の名称は洗濯機のメーカーごとに異なります。
④脱水する
洗濯機には脱水機能が付いていますが、今回は使用しません。
洗濯機での脱水は勢いよく行われるため、型崩れの危険があります。
そのため、バスタオルを用いて水を拭き取るようにしましょう。
⑤陰干しする
脱水が完了したら、最後に乾かします。
リュックを干すときは、風通りのいい日陰で行いましょう。
天日干しは乾きやすいですが、直射日光によって変色の恐れがあるのでおすすめしません。
乾きましたら洗濯は完了です。
リュックの洗濯方法~手洗い~
続いて手洗いでの洗濯方法を解説いたします。
⓪目立つ汚れには洗剤の原液を付けてブラッシング
手洗いで洗うときも同様です。
目立つ汚れがある場合は、洗剤の原液を付けてブラッシングするといいでしょう。
①洗面器(浴槽)にぬるま湯を溜める
手洗いを行うために、洗面器にぬるま湯(40℃前後)を溜めます。
リュックが入る器がない場合は、浴槽でも構いません。
②中性洗剤を導入してリュックを入れる
ぬるま湯を入れたら、続いて規定量の中性洗剤を導入します。
洗剤と水に溶けましたら、リュックを入れましょう。
③押し洗いを行う
押し洗いを始めていきます。
型崩れが起きないよう、優しく押してあげましょう。
20~30回を目安に行います。
④すすぎ洗いを行う
押し洗いを行いましたら、リュックに付いた洗剤をすすぎ洗いで落としていきます。
適度に水を入れ替え、容器内の水が汚れなくなるまで続けましょう。
⑤脱水する
すすぎが完了したら脱水します。
洗濯機の時とやり方は同じで、バスタオルに包んで水気を吸い取りましょう。
⑥陰干しする
手洗い時も干し方は同じです。
風通しのいい日陰に干し、乾いたら完了です!
リュックはコインランドリーでも洗濯できる?
コインランドリーでもリュックを洗濯することはできます。
なぜなら、コインランドリーの洗濯機で使用される洗剤は、基本的に中性洗剤だからです。
洗濯機での洗濯が可能なリュックであれば、洗濯しても問題ありません。
ただし、絶対とは言い切れないので、心配な人はコインランドリーの管理人に確認しておくことをおすすめします。
また、場所によっては洗剤を持参できるので、必要に応じて持っておくといいでしょう。※正確には洗剤の持参が必要
リュックの洗濯頻度は?
リュックは使用頻度が高いことを考慮しても、2ヶ月~4ヶ月に1度の頻度で洗濯すれば問題ありません。
逆に洗濯しすぎても劣化が早くなるので、時々やるぐらいがちょうどいいのです。
ただし、汗やシミなどの目立つ汚れが付いた場合は、その都度洗濯していただいて構いません。
オマケ!洗濯しなくても汚れを落とせる意外なアイテム
軽い汚れであれば、消しゴムやメラニンスポンジでも落とすことができます。
強く擦りすぎると色落ちに繋がりかねないので、軽く擦るようにしましょう。
軽い汚れや洗濯できないリュックの汚れを落としたいときは、こちらの方法を活用してみてください。
洗えないリュックはクリーニング店に依頼しよう
素材の関係上、洗濯不可のリュックもあります。
そうした場合は、クリーニング店に依頼するといいでしょう。
クリーニング店は専門の技術と専用の機械を用いて洗濯を行いますので、自分では洗濯できないリュックでも受け付けてくれます。
また、昨今では自宅やコンビニから集荷を受け付けてくれる宅配クリーニングもあります。
「近くにクリーニング店がない」、「車を持っていないから衣類を運ぶのが大変」といった方は、宅配クリーニング店を利用されるといいでしょう。
まとめ
リュックは普通の衣服と違うことから、洗濯も難しいイメージがありますが、意外と簡単にできます。
「リュックを買ってから一度も洗濯したことがない」という方は、本記事を機に洗濯してみてください。
ただ、革素材のように洗濯できない素材、綿や麻などのように手洗いしかできないといった場合もあるので要注意です。
洗濯前に必ず素材を確認した上で、洗濯に取りかかりましょう。