- レインコートが臭いから、洗濯したい
- ただ、レインコートって洗濯できるのかな?巷では「洗濯できない」と聞くけど・・
- 仮に洗濯できるのならやり方を教えてほしいです
衣類の中には洗濯することで、アイテムが傷付いてしまうこともあります。
そのため、普段あまり洗わないアイテムを洗濯しようとなると、「これは洗濯していいの?」という疑問が生まれますよね。
そこで本記事では、レインコートの洗濯事情をまとめました。
「レインコートを洗濯しようかな・・」とお悩みの人は、ご覧ください。
レインコートは洗濯できない?いえ、できます
よく「レインコートは洗濯できない」と耳にすることもあるでしょう。
しかし、結論を申しますと、レインコートを洗濯することは可能です。
シャツやタオルなど、一般衣類と同じように洗濯するのはNGですが、正しいやり方に沿って行えば、レインコートを傷付けることなく洗えます。
逆に洗濯を放置すると、撥水機能が低下したり、水や汗による湿気を逃すための穴が塞がれて内部が蒸れやすくなったりします。
しかし、普段から洗濯すれば、レインコートの機能低下を防ぎ、長持ちさせられます。
そのため、レインコートは洗濯したほうがいいのです。
洗濯できないことも
レインコートは原則洗うことができますが、中には洗濯できないケースもあります。
それは洗濯表示タグに、水洗いや洗濯禁止などのマークが記載されていることです。
詳細は割愛しますが、禁止のマークがあるにも関わらず、洗濯すると衣類が傷付きます。
また、「洗濯機は駄目だけど手洗いならOK」というケースもあります。
洗濯表示タグは、レインコートを始め、どの衣類にも必ず記載されています。
洗濯前は、必ず洗濯表示タグを確認しておきましょう。
レインコートの洗濯頻度は?
レインコートは、一般の衣類と同様、着る度に洗濯するのが好ましいです。
たとえ短時間でも、雨水や汗がレインコートの内部に染みこんでいることに変わりはありません。
生地の劣化を防ぐためにも、レインコートは着る度に洗濯しましょう。
ただし、中には「小雨だったから大して濡れていない」、「5分程度しか着ていない」などの理由から、洗濯を手間に感じる人もいるでしょう。
そうした場合は、簡単なお手入れで済ますのも1つの方法です。
レインコートを洗濯するときに用意するもの
レインコートを洗う前に、洗濯に必要なアイテムを抑えておきましょう。
中性洗剤、おしゃれ用洗剤、専用の洗剤
レインコートは一般の衣類に比べてデリケートなため、洗浄力の弱い中性洗剤やおしゃれ用洗剤を使用しましょう。
ただし、お店などを探すと、レインコート専用の洗剤が売られていることもあります。
専用の洗剤を見かけた場合は、こちらを検討してもよいでしょう。
ぬるま湯
レインコートを洗うときは、ぬるま湯を使います。
なぜなら、温度が高すぎると生地が傷んでしまうからです。
逆に温度が低すぎても洗剤が溶けにくいため、中間に当たるぬるま湯がちょうど良いとされています。
洗濯用ネット
洗濯機で洗う場合は、洗濯用ネットも用意しましょう。
他の衣類と絡んだり洗濯槽で引っかかったりして、レインコートが傷付くのを防ぐためです。
洗面器
手洗いで洗うときに必要です。
ただ、小さいものだとレインコートが入らないので、少し大きめの容器を用意しましょう。
バスタオル
洗濯方法でも解説しますが、レインコートは洗濯機の脱水機能と相性が最悪です。
そのため、バスタオルで水分を拭き取ってあげましょう。
いざ実践!レインコートの洗濯方法(洗濯機編)
では、用意するものも把握いただいたところで、ここからは洗濯方法を解説していきます。
①必要に応じて部分洗いをする
汚れが酷い部分は、事前に部分洗いしておくことを推奨します。
なぜなら、中性洗剤やおしゃれ用洗剤だと洗浄力が弱く、強力な汚れまでは落とし切れないからです。
そのため、汚れが酷い部分は、襟用部分洗剤や酸素系漂白剤など、強力な洗剤を使って落とします。
②ファスナー、マジック、ボタンを閉じる
ファスナーやマジック、ボタンは全て閉じておきましょう。
③折りたたんだら洗濯用ネットにレインコートを入れる
ファスナーやマジックを閉じたら、2回か3回折りたたんで洗濯用ネットに入れます。
レインコートを洗濯用ネットに入れたら、洗濯機に入れましょう。
④規定の洗剤を入れる
洗剤を入れます。
商品ごとに洗剤の規定量は異なりますので、使用前に確認しておきましょう。
⑤洗濯開始!すすぎは通常の2倍で
洗剤を入れたら、いざ洗濯開始です。
また、レインコートをすすぐときは、通常よりも多く(表示の2倍程度)行うことを推奨します。
なぜなら、洗濯洗剤の成分が残ると、生地に詰まって撥水機能や防水機能を低下させてしまうからです。
そのため、すすぎは少し多めにやりましょう。
⑥洗濯機の脱水機能は使わずに取り出す
通常の洗濯であれば、すすぎの後に脱水を行います。
しかし、レインコートの場合、脱水を行うのはNGです。
レインコートは水を通さないので、脱水を行うと洗濯機に負担がかかります。
そのため、脱水機能は使わず、バスタオルを使って水気を吸い取るとよいでしょう。
⑦陰干しする
洗濯が完了したら、最後は風通しの良い場所で陰干ししましょう。
直射日光の当たる場所に干すと、色落ちや生地の劣化に繋がりやすくなります。
そのため、日光の当たる場所よりは、日陰に干すほうが向いているのです。
また、干す際はシワを伸ばして形を整えてあげてくださいね。
いざ実践!レインコートの洗濯方法(手洗い編)
「洗濯表示タグで洗濯機が禁止されていた」、「洗濯機で洗うのは不安」などといった人は、手洗いでの洗濯を検討しているかと思います。
本段落では、そうした人に向けて手洗いでのやり方を解説いたします。
①ファスナー、マジック、ボタンを閉じる
洗濯機で洗うときと同様、ファスナー、マジック、ボタンは閉じておきましょう。
②ぬるま湯を入れた洗面器を用意
ぬるま湯(35℃~40℃)を入れた洗面器を用意しましょう。
③洗面器に洗剤を入れる
洗面器に規定の量の洗剤を入れます。
④レインコートを洗い、十分にすすぐ
ここまでの準備ができたら、洗濯開始です。
振り洗いは、前後左右に振って洗う洗濯方法です。
もう1つのアコーディオン洗いは、衣類をふわっと泳がせるように、アコーディオンの如く縮めたり広げたりして行う洗濯方法です。
洗濯が完了したら、すすぎを徹底的に行いましょう。
⑤バスタオルで水分を拭き取る
洗濯が完了した後は、バスタオルで水分を拭き取ります。
水分が気にならない場合は、そのまま干しても大丈夫です。
⑥陰干しする
手洗いで洗濯したときも、最後は陰干ししましょう。
定期ケア必須!レインコートの品質をキープする2つの方法
洗濯が終わったからと安心するのは早いです。
レインコートの品質をキープするためには、定期的なケアもきちんと行う必要があります。
本段落では、2つのケア方法をまとめました。
保管方法
1つ目のポイントは、保管方法です。
まず保管場所ですが、高温多湿の場所を避けましょう。
高温多湿の場所は、カビやシミの原因となります。
車の中や倉庫など、温度が上がりやすくて湿気が溜まりやすい場所には保管しないように。
続いて保管の際は、ハンガーにかけましょう。
折りたたんだり縮ませたりして保管すると、シワが付いたり生地がダメージを受けたりします。
撥水のケアを行う
洗濯後は撥水も行いましょう。
レインコート最大の強みは、他でもなく水を弾く撥水機能です。
しかし、長いこと使い続けていたり、適当な保管をして生地を傷めたりすると、撥水機能は落ちます。
これを防ぐためには、撥水ケアを行って撥水機能の低下を防ぐ必要があります。
では、どのようなケアがあるのか見てまいりましょう。
乾燥機
乾燥機の熱には、撥水効果を復活させることができます。
家の乾燥機でもコインランドリーの乾燥機でも大丈夫です。
ただし、洗濯表示タグに乾燥禁止のマークが付いている場合は、やらないように。
アイロン
アイロンで熱を当てることでも、撥水効果を復活させられます。
アイロンをレインコートにかける際は、低温で当て布を引いてやるようにしましょう。
撥水スプレーを使う
撥水機能を持たせることに特化したアイテムで、撥水スプレーがあります。
洗濯が完了したレインコート全体に振りかけましょう。
乾いたらまたスプレーをかけ、スプレー1本が無くなるまで繰り返し行ってください。
洗濯できない・しない場合のお手入れ方法
- レインコートを短時間しか着ていないから、わざわざ洗濯するのはめんどくさい
- 洗濯表示タグを見たら禁止マークが書かれていたから、洗濯できない
上記に該当する人もいるのではないでしょうか。
これらに該当する人は、簡単なお手入れで済ませるのでも大丈夫です。
本段落では、洗濯できない・しない場合のお手入れ方法をまとめました。
乾燥させる
短時間とはいえ、レインコートが濡れたら乾燥させる必要があります。
濡れたまま放置しておくと、レインコートの品質が低下したり、臭いに繋がったりします。
レインコートを脱いだら、タオルや布などで水分や汚れを拭き取り、ハンガーにかけて陰干ししましょう。
汚れの取り方
見た目は綺麗でも、レインコートを着ていると汗や見えない汚れが染み付いていることがあります。
洗濯しない場合は、見えない汚れをきちんと落とさなければなりません。
ただ、やり方は至って簡単です。
- 洗剤液とぬるま湯を用意
- 洗剤液をぬるま湯で薄める
- ぬるま湯(洗剤)にタオルを濡らし、しっかりと絞る
- レインコート全体を拭いていく
- 洗剤での拭き取りが完了したら、今度は水拭きする
上記の作業が完了したら、後は先ほど解説した乾燥を行うだけです。
まとめ
レインコートは衣類のように長時間着ているわけではないため、洗濯せずに閉まってしまう人も多いでしょう。
しかし、洗濯や手入れをせずに放置すると、生地の劣化やレインコートの品質低下、臭いに繋がることがあります。
「レインコートは洗濯できない・・」と言われることもありますが、実際は洗濯したほうがいいぐらいなので、着用後はなるべく洗濯してあげましょう。
多少手間ではありますが、レインコートを長く使い続けるためにも、今回解説したポイントを元に洗濯を行ってみてください。