洗濯豆知識

ぬいぐるみが綺麗でふわふわに蘇る?手洗いと洗濯機の洗い方を解説!

ぬいぐるみといえば、お子様が遊ぶ際に欠かせないアイテムの1つです。

しかし、日頃から触っていると、雑菌や汚れが付いて瞬く間に汚くなってしまいます。

汚くなったぬいぐるみはふわふわ感がなくなり、衛生的にもよくありません。

そのため、定期的な洗濯が不可欠となるでしょう。

ただ、ぬいぐるみは通常の衣類と比べて洗濯の機会が少ないので、洗い方について知らない人も多いのではないでしょうか。

  • ぬいぐるみの洗濯方法は?通常の衣類と同じように洗っていいの?
  • ぬいぐるみを洗うときは何を用意すればいいの?
  • 洗い方だけではなく、干し方まで教えてほしい
  • 汚くなったぬいぐるみをふわふわに復活させたい!

本記事では、上記の疑問を解決できるよう解説していきます。

もくじ
  1. ※注意※洗えないぬいぐるみもあります
  2. ぬいぐるみを洗うときはこれを用意!
  3. ぬいぐるみを洗うときの事前準備
  4. いざ実践!ぬいぐるみをふわふわに洗濯する方法(手洗い編)
  5. いざ実践!ぬいぐるみをふわふわに洗濯する方法(洗濯機編)
  6. ぬいぐるみをふわふわにするための干し方
  7. ぬいぐるみを洗濯できないときのケア方法は?
  8. まとめ

※注意※洗えないぬいぐるみもあります

ぬいぐるみは通常の衣類と同様に洗濯できますが、場合によっては洗えないこともあります。

9つの事例を見てまいりましょう。

洗濯表示タグで禁止されている

洗濯の際に必ずチェックしていただきたいのが洗濯表示タグです。

表示タグを見ると、絵のマークで洗濯条件を指定されていることがあります。

以下、一例です。

 

 

水洗い禁止

 

 

 

手洗いのみ

 

 

 

水温30℃まで

 

このように、指定されている場合は必ず従うようにしましょう。

色落ち

ぬいぐるみの中には、色落ちしてしまうものもあります。

洗濯前に必ずチェックしておきましょう。

色落ちの確認方法は、後ほど解説いたします。

ボタンが付いているもの

ぬいぐるみの顔やパーツにボタンが付いているものは、洗濯時に取れてしまうことがあります。

ボタンがキツく付いていればいいですが、少しでも緩んでいると水圧によって取れてしまいます。

ボタン付きのぬいぐるみを洗濯する場合は、結び直しておくといいでしょう。

サイズが大きすぎるもの

サイズが1m近くと大きすぎるものは、まず洗濯機に入れることができません。

手洗いするにしても、少々難しいです。

一応やり方次第では洗濯できますが、本記事で解説する方法とは異なりますので、別の記事にて解説いたします。

アンティーク素材

アンティーク素材のぬいぐるみは、デリケートなものが多く洗濯には不向きです。

中に機械が入っている

機械と水が相性悪いのは、言うまでもなくご存知ではないでしょうか。

機械が入っているぬいぐるみは諦めましょう。

接着剤を使っている

接着剤は長時間水に付けると、剥がれてしまいます。

洗濯したものの、接着剤を付けていた部分がもげているということも珍しくはありません。

ポリエステル、ビーズ、パイプ以外の素材が入っている

ポリエステル・ビーズ・パイプの3つは、洗濯しても大丈夫ですが、それ以外の素材が含まれている場合は要注意です。

ただ、洗濯できない素材が含まれている場合は、洗濯表示タグで指定されているケースがほとんどです。

そのため、基本的には表示タグの指定に基づいて判断すればいいでしょう。

革製のもの

アンティークと同様、革製のぬいぐるみも水洗いとは相性が悪いです。

革製のぬいぐるみを綺麗にしたい場合は、洗濯以外の方法でケアしましょう。

ぬいぐるみを洗うときはこれを用意!

続いてぬいぐるみを洗うときに用意するものをご紹介いたします。

中性洗剤あるいはおしゃれ用洗剤

ぬいぐるみを洗うときは、洗浄力の弱い中性洗剤かおしゃれ用洗剤を使用します。

柔軟剤

ぬいぐるみをふわふわに蘇らせるための必需品です。

ぬるま湯

30℃~40℃程度のぬるま湯を用意しましょう。

ぬいぐるみに限った話ではありませんが、衣類を洗うときはぬるま湯が良いとされています。

温度が低すぎても高すぎても汚れは落ちません。

洗浄用の容器

手洗いで洗濯するときに使用します。

洗濯ネット

洗濯機で洗うときや脱水をするときに使用します。

洗濯ネットに入れずに洗濯機や脱水をかけてしまうと、ぬいぐるみを傷付けてしまう恐れがあるためです。

ブラシ

洗濯前のホコリ落としや脱水後のケアで使用します。

ブラシは、衣類に使用する洋服用ブラシを用意しましょう。

タオル

洗濯後の水気を拭き取るときや脱水を行うときに使用します。

脱水時の回転は思った以上に衝撃が大きいので、タオルに包むことで和らげられます。

ぬいぐるみを丸々と包み込めるものを用意しましょう。

大きめのビニール袋

重曹で綺麗にするときに使用します。

本記事では、手洗いと洗濯機を使った洗い方をメインに解説しますが、別途重曹を使ったやり方も解説しますので覚えておきましょう。

ぬいぐるみを洗うときの事前準備

ぬいぐるみを洗う際ですが、事前準備していただきたいことがいくつかあります。

3つの内容をまとめました!

色落ちチェックをする

洗濯表示タグには水洗い禁止の指定がなくても、色落ちすることがあります。

そのため、色落ちチェックは必須です。

やり方は簡単で、まず白い布に洗剤を付けます。

そして、ぬいぐるみの目立たない部分を軽くおさえます。

この時、布に色が移っていなければ問題ありません。

色が移っていたら、洗濯は止めましょう。

付属品は外す

洋服や飾り物など、付属品がある場合は外しておきましょう。

ぬいぐるみ本体は洗えても、付属品は洗えない素材が使われている可能性があります。

ブラッシングする

ブラッシングで、ぬいぐるみに付いたホコリを落としておきましょう。

いざ実践!ぬいぐるみをふわふわに洗濯する方法(手洗い編)

では、下準備も完璧に行ったところで、ぬいぐるみの洗濯方法を見てまいりましょう。

まずは手洗いでのやり方を解説いたします。

①容器にぬるま湯と洗剤を入れる

ぬいぐるみが入るほどの洗面容器を用意したら、その中に30℃~40℃のぬるま湯を入れます。

ぬるま湯を入れたら、中性洗剤orおしゃれ用洗剤を投入します。

②ぬいぐるみを入れて押し洗いをする

洗剤を投入したら、容器の中にぬいぐるみを入れます。

5分程度が目安とされていますが、ぬいぐるみのサイズによっては中々落ちないこともあるので、汚れが落ちるまでじっくり行いましょう。

③すすぐ

押し洗いで汚れが落ちたら、ぬいぐるみを軽く絞ります。

その後、容器の水を入れ替え、すすぎましょう。

最低でも3回は水を替えます。

洗剤が残ったままだと変色する可能性があります。しっかりとすすいでくださいね!

④柔軟剤を投入し約30分つけ置きする

すすぎが完了したら、続いて柔軟剤を投入します。

容器に再度ぬるま湯を入れ、柔軟剤を溶かします。

ぬいぐるみを投入したら、約30分つけ置きしましょう。

柔軟剤によって繊維が滑らかになり、洗濯後のぬいぐるみは、ふわふわになります♪

⑤脱水

次に脱水を行います。

脱水は洗濯機で行いますが、回転の力が強いので、そのままやろうとするとぬいぐるみを傷めてしまう恐れがあります。

脱水は、以下のように行いましょう!
  1. タオルでぬいぐるみ全体を包み込む
  2. 洗濯ネットに入れる
  3. 脱水開始!目安は10秒ほど。タイマー設定ができない場合は、手動で数える

⑥干して乾かす

以上にて手洗いでの洗濯は完了です。

洗濯が完了したら、後は干して乾くのを待つだけです。

乾いた後は、ぬいぐるみが綺麗でふわふわに蘇っていますよ♪

※干し方に関しては、後ほど詳しく解説いたします。

いざ実践!ぬいぐるみをふわふわに洗濯する方法(洗濯機編)

ぬいぐるみは手洗いで行ったほうが素材には優しいですが、中には時間が確保できなくて手っ取り早く済ませたい人もいるでしょう。

本段落では、そうした人の悩みに向けて洗濯機を使った洗い方を紹介いたします。

①洗濯ネットに入れる

洗濯機の回転や水圧によって、ぬいぐるみが傷んでしまう恐れがあります。

洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れましょう。

②洗剤と柔軟剤を入れて手洗いコース(ドライコース)で洗濯開始

洗濯機で洗う場合は、洗剤と柔軟剤を一緒に投入します。

その後、手洗いコースやドライコースなど、水流の弱いコースで洗濯開始です。

洗いからすすぎまで、一気にやってしまいます。

③脱水

脱水を行います。

やり方は、手洗い時と同様に10秒ぐらいやります。

一度ぬいぐるみを取り出し、タオルに包み込んでから行いましょう。

④干して乾かす

手洗い時と同様に、最後は干して乾かします。

以上で洗濯機を使った洗濯は完了です。

ぬいぐるみをふわふわにするための干し方

ぬいぐるみを洗って終わりではありません。

ふわふわのぬいぐるみにするためには、干し方にも気を付ける必要があります。

本段落では、ふわふわのぬいぐるみを仕上げるための干し方をまとめました。

型崩れ対策に!形を整えておく

形を整えずに干すと、中身が偏って型崩れに繋がる可能性があります。

そのため、干す前に形を整えておきましょう。

ふわふわに必須!ブラッシングする

洗濯後のぬいぐるみは、毛並みが寝込んじゃっています。

毛が寝込んだままだと絡まりやすく、乾燥した後に固まってしまいます。

ぬいぐるみをふわふわさせるためには、ブラッシングで毛並みを整えてあげましょう。

風通しのいい日陰で平干しする

ぬいぐるみは、風通しのいい日陰で平干しします。

直射日光の当たる場所は、色落ちや素材が傷む原因となるので避けるようにしましょう。

また、平干しが難しい場合は、ぬいぐるみを洗濯ネットに入れ、洗濯ネットを洗濯バサミで挟んで干します。

ぬいぐるみを直接洗濯バサミで挟むと、跡が付いて傷んでしまう恐れがあります。

中身までしっかりと乾かす

ぬいぐるみは表面だけではなく、中身までしっかりと乾かしましょう。

中身が乾き切っていないと、湿ったままなのでカビが繁殖する原因となります。

乾きが悪い場合は、ドライヤーを使うことで早く乾かすことができます。

ただ、高温だと素材が傷んでしまう恐れがあるので、COOL(低温)モードで乾かすようにしましょう。

したがって、乾燥機で乾かすのも当然NGです。

ぬいぐるみを洗濯できないときのケア方法は?

洗濯表示タグの指定などで、洗濯不可のぬいぐるみもあります。

しかし、自宅で洗濯できなくても、ぬいぐるみを綺麗にする方法はあります。

本段落では、ケア方法も踏まえて紹介いたします。

クリーニング店に依頼する

クリーニング店であれば、自宅で洗濯できない素材のぬいぐるみにも対応してくれることがあります。

なぜなら、クリーニング店では専門の機械やプロの技師による作業を行うからです。

そのため、通常洗濯不可のアイテムであっても、綺麗に仕上げてくれます。

ただ、クリーニング店でも対応できないものはあります。

どういうアイテムに対応してくれるかは業者ごとに異なるので、利用前に確認しておくといいでしょう。

簡易クリーニング(水拭き)を行う

水洗いができないものは、水に濡らして絞ったタオルや布で簡単に拭き洗いしてあげましょう。

拭き洗いするだけでも、多少の汚れを落とすことができます。

より高い効果を求めるのであれば、除菌スプレーと併せて使用するといいでしょう!

また、拭いた後は湿気を落とすために、干して乾かしましょう。

天日干しする

天気のいい日は、天日干しするといいでしょう。

干すだけでも、殺菌効果やダニの繁殖を防ぐ効果があります。

ただ、天日干しとはいっても、直射日光には当てるのはNGです。

干し方でも解説しましたが、日陰で風通しのいい場所に干しましょう。

掃除機やブラッシングで簡易ケア

掃除機やブラッシングで、日頃からケアしておくことも大事です。

お子様がホコリや菌を吸うのを予防できます。

重曹を使う

洗濯ができない場合におすすめの方法が重曹です。

重曹を使う場合、以下の手順で行いましょう。

①ビニール袋にぬいぐるみを入れて重曹を入れる

ぬいぐるみがスッポリ入るサイズのビニール袋を用意します。

ぬいぐるみを袋に入れたら、そのまま規定量の重曹を投入します。

②30分ほど置いておく

ビニール袋を閉めたら、シャカシャカして重曹をぬいぐるみ全体に行き渡らせます。

その後、30分ほど置いておきます。

③掃除機で重曹を吸い取る

30分経ちましたら、ぬいぐるみを取り出します。

ぬいぐるみに付いた重曹を掃除機で吸い取ってあげましょう。

また、掃除機を使用する際は、屋外で行うことを推奨します。

屋内だと重曹が周りに飛び散って、後片付けが大変になってしまいます。

④軽く水拭きする

最後は水に濡らして絞ったタオルで、ぬいぐるみを優しく拭きます。

水拭きが完了した後は、干して乾かしましょう。

干し方は、ここまで解説したやり方と同様です。

まとめ

ぬいぐるみは少し洗い方を間違えると、生地が傷んだり型崩れが起きたりします。

少し手間ではありますが、本記事で解説した内容を元に洗うようにしましょう。

苦労して洗った先には、新品同様に蘇ったふわふわとしたぬいぐるみの姿があります。

お子様が健康的に遊ぶためにも、ぬいぐるみの洗濯は定期的に行ってあげてくださいね。