- 革の財布をポケットに入れたまま、ついうっかり洗濯してしまった
- 大事にしていた財布だけど、どうしよう・・?もう使えないのかな?
- 対処法があれば教えてほしい!
革素材の財布は洗濯してはいけないと分かっていても、ポケットから出すのを忘れていたりすると、誤って洗濯しがちです。
洗濯してしまったときの絶望感は大きいですが、安心してください。
迅速かつ的確な対応を取ることで、財布へのダメージを最小限に抑えられます。
そこで本記事では、革の財布を洗濯してしまったときの対処法をまとめました。
革の財布を間違えて洗濯し、現在進行形でお悩みのあなたに読んでいただきたいです!
すぐ分かる!革の財布を洗濯してしまったときの対処法
早速ですが、革の財布を洗濯してしまったときの対処法をステップ形式で解説していきます。
手順は以下の通りです。
- 中身を空っぽにする
- 水を吸わせる
- 風通しのいい場所で陰干しする
- 油分を補う
- 【任意】ツヤを出す
- 【任意】予防に!防水スプレーで対策
また、作業に取りかかる際は、以下のアイテムを用意していただけると幸いです。
- キッチンペーパーや柔らかい布など、財布を包み込めるもの
- デリケートクリーム
- ※任意※アニリン・カーフクリームや皮革用ローションなど、油分を補給できるもの
- ※任意※防水スプレー
①中身を空っぽにする
お金やカードなど、財布の中身は全て取り出して空っぽにしましょう。
中身が入ったままだと、色移りが起きてしまうことがあります。
②水を吸わせる
水分が溜まったままだと、シワの悪化やカビが繁殖する原因となります。
こういったことが起きてしまうと、頑張ってケアを行っても、元に戻すのが難しいです。
そのため、洗濯してしまった場合は、すぐにキッチンペーパーや柔らかい布などのアイテムで水分を吸い取ってあげましょう。
また、この時強く拭き取ると財布に傷が入る恐れがあります。
③風通しのいい場所で陰干しする
水分をある程度吸い取りましたら、風通しのいい日陰に干しましょう。
「干すといったら、日光が当たる場所のほうがいいのでは?」というイメージが強いですが、革の財布で日干しはNG。
なぜなら、直射日光が当たると変色や形が変形する恐れがあるからです。
そのため、日陰に干すようにしましょう。
また、財布を乾かす際ですが、他にも以下のポイントに気を付けてください。
財布を伸ばして干す
革は水に濡れると伸び、乾くときに縮みます。
シワ防止のため、干すときは財布を伸ばしておきましょう。
ドライヤーはNG
早く乾かしたい気持ちはあるかもしれませんが、ドライヤーで乾かすのは絶対にNG。
なぜなら、ドライヤーで乾かそうとすると、革の中の水分も抜けてカラカラになる危険があるからです。
革は通常120℃前後の耐熱温度があるため、普段ならドライヤーの温度にも耐えられます。
しかし、水に濡れている間は耐熱温度60~100℃と大幅に下がります。
ドライヤーの温度は最低でも100℃はあるので、水に濡れた状態だと熱さに耐えられません。
そのため、くれぐれもドライヤーで乾かさないようにしましょう。
④油分を補う
ある程度財布が乾燥したら、次はデリケートクリームで油分を補いましょう。
デリケートクリームとは、財布における保湿剤のようなものです。
財布を洗濯すると洗剤の効果もあって、革の油分は落とされています。
油分が落ちた状態で財布を放置すると、水分が完全に抜けてパサパサになります。
そのため、デリケートクリームを使った油分の補給は必須です。
なお、デリケートクリームをお持ちでない場合は、乾かしている間に近くのお店でご購入されるとよいでしょう。
⑤【任意】ツヤを出す
強制ではありませんが、アニリン・カーフクリームや皮革用ローションを塗ることで財布にツヤが出ます。
財布のケアがてら、ツヤのお手入れも行っておくとよいでしょう。
⑥【任意】予防に!防水スプレーで対策
こちらも任意ですが、今後に備えて防水スプレーをかけておくとよいでしょう。
なぜなら、防水スプレーには水を弾き、生地から水が落ちやすくなる効果が備わっているからです。
洗濯レベルの水となると完全には防ぎ切れませんが、雨や短時間の水濡れであれば弾いてくれます。
急な水のトラブルに役立ちます。
【余談】大事なお金(札束)が濡れてしまった場合
財布を洗濯してしまったときにお金が入っていた場合、当然一緒に洗濯されてしまいます。
コインやカードであれば濡れても大した被害を受けずに済みますが、紙でできている紙幣は多少なりともダメージを受けてしまいます。
「ぐしゃぐしゃになったお金(紙幣)はもう使えないのでは?」と心配される人もいるのではないでしょうか。
ですが、ご安心ください。
お金は破れていなければ、シワを伸ばして乾かすことで使えます。
紙幣は材質上、一度洗濯したぐらいでは破れないのでご安心ください。
紙幣は交換できる
欠損が生じた紙幣は、日本銀行や全国各地にある銀行で交換できます。
シワがあまりにも気になる場合は、交換されるとよいでしょう。
ただ、交換される際は以下のものを用意してください。
- 欠損が生じた紙幣
- 身分証明書(運転免許証や健康保険証など)
- 通帳(振込に必要)
- 印鑑(本人のサイン)
仮に破れてしまった場合は?
「万が一破れてしまったら・・」といった可能性もゼロではありません。
しかし、破れた場合でも交換に応じてもらえます。
仮に紙幣が破れてしまった場合は、銀行に足を運ぶといいでしょう。
ただし、破れた紙幣を交換するためには、条件があります。
以下の表に詳細をまとめましたので、参考にしてください。
紙幣の状態 | 交換額 |
紙幣が3分の2以上残っている | 全額 |
紙幣が5分の2以上残っている | 半額まで |
紙幣が5分の2未満しか残っていない | 交換不可 |
参考元:日本銀行
紙幣の部分が少なすぎると交換額が減少したり応じてもらえなかったりするので、ご了承ください。
【オマケ】実は洗える?革の財布を洗濯する方法
ここまでの説明から、革の財布を洗濯するのがいかにいけないことかご理解いただけたでしょう。
しかし、革の財布は洗濯できるのをご存知でしたでしょうか?
本段落では、具体的なやり方を以下の手順にまとめました。
- ブラッシングで汚れを落とす
- クリーナーで細かい部分を拭く
- 40℃のぬるま湯にスポンジを浸ける
- お湯を含ませたスポンジで財布を拭く
- サドルソープをスポンジに含ませて財布を洗う
- 乾拭きする
- 財布を伸ばして乾燥させる
- 今後の対策に!防水スプレー
「財布が汚くなって気になっている」という人の参考になれば幸いです。
※本段落でお話する内容通りに実践すれば余ほど問題ないかとは思いますが、洗濯を行う際は自己責任でお願いいたします。
また、以下のものを用意しておいてください。
- 馬毛のブラシなど、毛先が柔らかいブラシ
- キッチンペーパーあるいは柔らかい布
- サドルソープ
- 柔らかいスポンジ
- クリーナー
- 40℃のぬるま湯
- 防水スプレー
①ブラッシングで汚れを落とす
馬毛のブラシなど、柔らかい毛先のブラシを使って財布に付いている細かい汚れを払い落してあげましょう。
②クリーナーで細かい部分を拭く
小銭入れの中など、ブラシが届かない部分はクリーナーで優しく拭き取ってあげましょう。
③40℃のぬるま湯にスポンジを浸ける
40℃のぬるま湯にスポンジを浸けます。
そんなに長時間浸ける必要はなく、スポンジにお湯が染み渡ればOKです。
また、お湯を含ませた後は、しっかりと絞ってください。
④お湯を含ませたスポンジで財布を拭く
スポンジにお湯を含ませたら、財布全体を優しく拭いてあげましょう。
表、裏、中にお湯が染み渡るように行ってください。
⑤サドルソープをスポンジに含ませて財布を洗う
ここでようやく出番となるのがサドルソープ。
サドルソープとは、革製品専用の石けんです。
汚れを落とすことに加え、油脂やツヤ出し効果も含まれています。
使い方ですが、スポンジにサドルソープを取って泡立てましょう。
スポンジが泡立ったら、財布に泡を乗せて優しく洗います。
⑥乾拭きする
ひと通り洗うことができましたら、キッチンペーパーや柔らかい布で乾拭きします。
⑦財布を伸ばして乾燥させる
シワ予防のために、財布を伸ばして乾燥させましょう。
また、洗濯してしまったときと同様に、風通しのいい日陰で干してください。
乾燥が終われば、一連の作業は完了です。
⑧今後の対策に!防水スプレー
洗濯してしまったときの対処法で解説した内容と同様です。
余裕があれば今後の対策に行っておくとよいでしょう。
まとめ
今回は、革の財布を洗濯してしまったときの対処法をまとめました。
思いよもよらないハプニングが起きると、つい焦ってしまうでしょう。
しかし、革の財布なら正しい処置を取れば、ダメージを最低限に抑えられます。
紙幣に関しても余ほど欠損が酷くないかぎりは、そのまま使うことができますし、銀行で交換するという方法もあります。
財布を間違えて洗濯した際は、今回お話した内容を活用してみてください。