洗濯物を干していたらカメムシが付いていたということはよくある話ですが、カメムシを衣類と一緒に洗濯したという事例も少なくはありません。
カメムシは体のサイズが小さいのも相まって、中々気付くことができずに持ち帰ってしまうことが多いです。
できることならカメムシが付着するのを防止したいですよね。
また、仮にカメムシを一緒に洗濯した場合、洗濯し直すべきなのでしょうか??
そこで今回は、カメムシを一緒に洗濯した場合の対処法と衣類に付着しないようにするための予防法をまとめました。
カメムシを一緒に洗濯した場合は洗い直すべき?
洗濯が終了して洗濯機の蓋を開けてみると、中にカメムシが混ざりこんでいたというケースはありませんか?
カメムシが洗濯機の中にいるということは、洗濯前の時点で衣服に付いていたことを意味します。
そうなると、既にカメムシ特有の臭いが染み付いている可能性があります。
なぜなら、後々臭いが目立ってくるケースがあるからです。
洗濯時点は服が濡れていることもあり、中々気付きにくいかもしれませんが、服が乾くと臭いが目立ってきます。
カメムシの臭いは非常に強力なもので、何もせずに放置したままだと、臭いが消えるまでに2~3日は要します。
その臭さは、瓶に閉じ込めるとカメムシ自身ですら死んでしまうほどです。
体に害を与えることも?
カメムシが臭いを発する際、体から分泌液を出します。
ですので、この分泌液こそ臭いの原因に当たるのです。
そして、分泌液の厄介なところは臭いだけではありません。
カメムシの分泌液には、皮膚の炎症を起こす成分が含まれています。
例えば、分泌液に触れた手で目や皮膚に触れると、その部分がかぶれてしまう危険があります。
これらの理由を踏まえ、カメムシを一緒に洗濯してしまった場合は、洗い直すことをおすすめします。
衣類に付いたカメムシの臭いを落とす方法
衣類に付いたカメムシの臭いを落とすには、少し工夫して洗い直す必要があります。
ステップ形式でやり方を解説していきます。
①柑橘(かんきつ)系の中性洗剤を入れる
柑橘系とは、ミカン科のカンキツ属やキンカン属などに属する植物の総称を指します。
柑橘系に含まれる成分の1つ「リモネン」には、汚れを落とす効果があり、カメムシが発する分泌液にも発揮してくれます。
食器を洗う洗剤にもリモネンが含まれていることが多く、この成分のおかげで食器に付いた汚れをスムーズに落とせます。
ですから、カメムシの臭いが付いた衣類を洗濯する際は、柑橘系が含まれた中性洗剤を利用するようにしましょう。
②臭いの付いた衣類を半日ほどつけ置きしておく
洗剤が用意できましたら、容器の中に入れて半日ほどつけ置きしましょう。
リモネンの効果を発揮するためには、時間を要します。
③再度洗濯を行う
つけ置きしましたら、再度洗濯を行います。
この手順で再洗濯を行うことで、カメムシの臭いはかなり和らぎます。
※急ぎの方におすすめの方法
中には急いで洗濯を済ませたいという人もいるのではないでしょうか。
そうした人におすすめなのが、ドライヤーです。
カメムシの分泌液に含まれている成分は、熱に弱いという特徴があります。
ですので、手っ取り早く臭いを消したい人は、ドライヤーを当て続けてみるとよいでしょう。
ただし、熱を加えすぎると衣類の素材によっては、傷んでしまう恐れがあります。
衣類の素材が熱に耐性があるかを確認した上で行うようにしましょう。
外出中にカメムシが衣類に付いてしまう原因とは?
カメムシって知らない間にくっ付いていることが多いですが、そもそも「どうして衣類に付いてしまうのか?」ですよね。
こちらでは、外出中にカメムシがくっ付いてしまう原因を解説していきます。
外出時にたまたま付着してしまう
外出時に何かの拍子でくっついてしまい、そのまま家に持ち込んでしまうというケースです。
これは運と言わざるを得ないでしょう。
植物に触れたときに付着する
カメムシも虫なので、普段は植物の中に身を潜めて過ごしています。
例えば、歩いていたり自転車を漕いでいたりすると、植物(主に葉っぱ)に触れてしまうことも珍しくはないでしょう。
この時、運悪くカメムシがいると衣類にくっ付いてしまい、気付かないまま家に持ち運んでしまうのです。
白色の服を着ている
ハチや蚊は黒色を好むと言うように、カメムシは白を始めとする明るい色を好む傾向にあります。
そのため、明るい色の衣服を着ていると、カメムシが寄ってきやすくなります。
カメムシと衣類を一緒に洗濯しないための予防法3選!
カメムシを衣類と一緒に洗濯した場合の対処法はもちろん、衣類に付くのを防止できれば、これに越した事はありません。
こちらでは、3つの予防法をまとめました。
家の中に入る前に服をはたく
家に入る前に服をはたいてあげることで、服に付いているカメムシが落ちてくれることがあります。
定番な方法ではありますが、習慣化しておけば、知らない間に付いていたという場合でも落とすことができます。
カメムシも嫌う?ハッカ油スプレーをかける
ハッカ油とは、ミントの一種で日本に自生している和製ハッカのことです。
ハッカ油には虫除け効果が備わっており、カメムシを始め様々な虫に効果があります。
ですので、カメムシに寄ってきてほしくない人は、ハッカ油スプレーを吹きかけておくとよいでしょう。
ただ、ハッカ油の原液は油分なので、場合によってはシミが付いたり変色したりする可能性があります。
特に日光の強い日は、こういった影響を受けやすいです。
したがって、ハッカ油スプレーをご利用になられる際は、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 水で成分を薄める
- 目立たない部分や変色が起きてもいい衣類で試しに吹きかけてみる
- 日傘などを用いて日光に当たるのを避けるようにする
ハッカ油以外の虫除けスプレーをかける
ハッカ油スプレー以外にも、カメムシ対策の虫除けスプレーはあります。
カメムシコロリの場合、ベンジルアルコールといって、衣類に吹きかけてもすぐに気化して乾く成分が含まれています。
ですから、服が濡れる心配はありません。
手で触れたりハッカ油を使ったりするのが嫌な人は、ベンジルアルコールが含まれた虫除けスプレーを使用してみるとよいでしょう。
まとめ
カメムシを衣類と一緒に洗濯するなんていうことは中々ないでしょう。
しかし、普段滅多にない事ほど、いざ起きると慌ててしまうものです。
ですから、今回お話した内容をきちんと頭に入れておきましょう。
衣類を干しているときだけではなく、普段の私生活においてもカメムシ対策は忘れないように!