洗濯豆知識

弱アルカリ性の洗濯洗剤とは?中性洗剤との違い、どんな素材に向いている?

  • 弱アルカリ性洗剤って、どういうもの?中性洗剤との違いは?
  • 弱アルカリ性洗剤はどう選べばいい?
  • どういう衣類の洗濯に使用すればいいのかな?
  • おすすめの洗剤があれば教えてほしい

洗濯に慣れていない人と、洗剤の違いが頭を悩ます時がありますよね。

本記事では、こうした方の悩みを解決できるようまとめました。

本記事をご覧いただくことで、弱アルカリ性洗剤について理解でき、どういった時に使用すれば良いかが分かるでしょう!

弱アルカリ性洗剤とは?

弱アルカリ性とは、その名の通りアルカリ性寄りの洗剤です。

洗剤の液性は、pH(ペーハー)という数値によって、0~14に分かれています。

数値が低いものから「酸性→中性→アルカリ性」となっています。

この話を聞いて、中学校の理科の授業を思い出した人も多いのではないでしょうか?

リトマス紙とか懐かしいですよね~♪

弱アルカリ性は、pH8~11を指します。

弱アルカリ洗剤と中性洗剤の違いは?

中性洗剤との違いは、洗浄力です。

アルカリ性は洗浄力が高く、シミや皮脂汚れなどの頑固な汚れにも効果を発揮してくれます。

しかし、洗浄力が高いため、衣類にも負担かかりやすいのが特徴です。

一方、中性洗剤は弱アルカリ性に比べて洗浄力は低いですが、衣類への負担を抑えることもできます。

例えば、汚れが目立たないものやデリケートな素材を使った衣類に関しては、中性洗剤を使用することが推奨されます。

弱アルカリ性洗剤を選ぶときに抑えておきたいこと

弱アルカリ性を使用する際、今からお話する内容を抑えておくことで、より利便性が向上します。

2つのポイントを解説してまいります!

液体洗剤?粉末洗剤?

洗剤は液性以外にも、液体洗剤や粉末洗剤で分かれてきます。

2つの違いは洗浄力の高さにあります。

同じ弱アルカリ性でも、液体洗剤は水に溶かすとやや中性洗剤寄りになります。

一方、粉末洗剤は洗浄力の高さをキープしたまま洗濯することが可能です。

そのため、「弱アルカリ性を使用しつつ素材へのダメージを避けたい」という場合は、液体洗剤が向いています。

逆に「とにかく頑固な汚れを落としたいから洗浄力の高い洗剤を使いたい」という場合は、粉末洗剤が向いているでしょう。

蛍光剤はあるか?

蛍光剤とは、白いものをより白く見せるための染料です。

要は衣類を明るく見せるためのものだと思っていただければ問題ありません。

このように、蛍光剤は服を明るくしてしまうため、色柄物の衣類だと色褪せているように見えてしまいます。

洗剤には蛍光剤を含んでいるものがありますので、購入時にはきちんと目を通しておきましょう。

弱アルカリ洗剤が向いている素材と向いていない素材

概要でも解説しましたが、弱アルカリ性は洗浄力が高いので、丈夫な素材を洗濯するときにおすすめします。

例えば、以下の生地なら使用しても大丈夫でしょう。

  • 綿
  • ナイロン
  • ポリエステル

 

一方、下記に該当する素材は、弱アルカリ性とは相性が悪いです。

  • ウール
  • カシミア
  • テンセル
  • レーヨン
  • シルク

これらの素材は弱アルカリ性は愚か、水洗いすらできないことも珍しくはありません。

例えば、ウールの場合、素材の表面にタンパク質でできたスケールというものが覆われています。

スケールはうろこのような形状で普段は閉じていますが、水分を含むことで開いてしまい、そこに摩擦を加えるとスケール同士が絡み合ってしまいます。

スケールは一度絡むと元に戻れず、圧縮による作用で衣類ごと縮んでしまうのです。

このように、素材ごとで細かい事情が存在します。

ただ素材だけを見るのではなく、水洗いできない事も想定し、洗濯の際は表示タグも一緒にチェックしておきましょう。

主婦が厳選!役に立つ弱アルカリ性洗剤5選!

弱アルカリ性の洗剤といっても、数えきれないほどの種類があります。

結局、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。

そこで、普段から洗濯に追われている主婦の私が厳選した洗剤をご紹介します。

洗剤選びの参考になれば幸いです!

アタック 抗菌EX スーパークリアジェル

アタックの抗菌EXは、洗浄力の高さに加え、抗菌力の高さがポイントです。

抗菌力とは、菌を除去する力の事を言います。

汗や生乾きによる臭い、黄ばみも元を辿ると菌の付着が原因です。

菌を除去することで、臭いや黄ばみから解放されます。

洗濯した服をスッキリと着こなし、クリスタルグリーンの香りを楽しんでみてください。

クリスタルグリーンの香りとは、ハーブのような香りをイメージいただければ正解です!

アリエール バイオサイエンス

アタックに続きアリエールも、洗剤アイテムの大手ブランドの1つです。

こちらの製品も抗菌力に優れており、厚手の衣類であっても、しっかりと臭いを落としてくれます。

また、すすぎを1回で済ませられ、ドラム式の洗濯機でも使用できるのがポイントです。

arau.(アラウ) サラヤ 洗濯用せっけん

arauの洗濯用せっけんは、「合成界面活性剤・蛍光剤・合成香料・漂白剤・着色料」を使用しておらず、5つの無添加を掲げている事でも有名です。

弱アルカリ性洗剤でありながら、衣類への優しさが考慮されているため、安心して使うことができます。

ラベンダーとスペアミントを使用した天然ハーブ100%の香りは、ほんのりと心を落ち着かせてくれます。

無リントップ 洗濯洗剤 粉末

無リンの粉末洗剤は酵素の力を使うことで、汚れを分解します。

酵素分解は弱アルカリ性洗剤の中でも特に高い洗浄力を誇り、シミや油などの頑固な汚れにも力を発揮します。

特に頑固な汚れに、お悩みの際は無リンの使用を検討してみてください。

エコワン 洗のツバキ

国産椿油を使用したエコワンの洗剤は、環境に優しい成分としても注目を浴びています。

無香料・無蛍光なので、色柄物のアイテムにも使えますし、カメムシなどの虫が寄り付くリスクも下がります。

また、泡立ちが少ないため、すすぎは1回、ドラム式の洗濯機でも使用できるのがポイントです。

余談ですが、椿油といえば食用油やスキンケアアイテム、シャンプーなどにも使われています。

椿湯に含まれるオレイン酸は、髪や肌の潤いを保つ働きがあります。

食用ではコレステロール値を抑える働きで、心臓病や高血圧の予防に期待できます。

もし、よろしければ私生活にも導入してみてください。

まとめ

弱アルカリ性洗剤は中性洗剤に比べて高い洗浄力を誇るため、厄介な汚れを落とす際に大活躍します。

しかし、その分衣類への負担が行き渡りやすいため、ウールやシルクなど、相性が悪い素材も存在します。

相性が良い素材であっても、使用頻度が高いと劣化が早まる恐れがあります。

そのため、毎日使用することはおすすめしません。

汚れの状況に応じ、中性洗剤と上手く使い分けていくのがベストです。