布団に付いたカビやダニが落ちずに、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
カビやダニは、ひとたび布団に付くと中々落とせません。
また、これらを放置しておくと、ぜん息や肺炎、アレルギー性鼻炎などといった病気に繋がる危険もあります。
そうならないためにも、きちんとした対策法を知っておきたいですよね。
そこで今回は、布団に染み付く厄介なカビやダニを予防・改善する方法をまとめました。
布団にカビやダニが発生する原因
予防・改善の前に、まずはカビやダニが発生する原因を解説いたします。
なぜなら、原因を知っておくことで、今後の対策に役立てられるからです。
ですので、最初に原因を頭に入れておきましょう。
湿度
湿度が高く、じめっとした場所はカビやダニにとって絶好のスポットです。
布団も例外ではありません。
なぜなら、人間は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくとされているからです。
汗をかけば、当然その水分を布団が吸収してしまいます。
温度
先ほど湿度が原因とお話しましたが、湿度が高いということは温度が高いことも意味します。
特に毎日30~40度が当たり前の夏シーズンは、寝汗も多くなって湿気が高まるので要注意です。
これを聞いて「冬は大丈夫なのか?」となりますが、そうでもありません。
実は冬でも、結露で湿気が高まるリスクが潜んでいます。
結露とは、空気中の水蒸気が水滴となって物体の表面に付着することです。
布団に付着したら、布団が濡れて湿度が高まってしまいます。
特に窓ガラスが近くにあると、濡れやすいので要注意です。
汚れ
食べ物のカス、頭のフケ、垢(あか)、皮脂など、人間には汚いものでもカビやダニからすれば栄養分となります。
寝る前に布団の中で食べ物を食べたり頭を掻いたりするのはもちろん、これらを放置しておくとあっという間にカビやダニの繁殖を許してしまいます。
そうならないためにも、数日に1度の頻度で掃除しましょう。
布団の厄介なカビやダニを予防・対処する方法4選!
このように、「湿度・温度・汚れ」の3つが布団のカビやダニを繁殖させてしまいます。
先に結論を言ってしまうと、いくら対策をしても完全に予防するのは難しいです。
温度や湿度に至っては、自然的な要因も関係してきますので、どうしても限界はあるんですね。
ただ、対策を行うか行わないかで繁殖の量は格段に減らせますし、衛生的に考えても重要です。
では、いかにしてカビやダニを対策していけばいいのか?
こちらでは、4つの方法をまとめました。
定期的に干す
基本中の基本でもありますね。
布団は、1週間に1回程度と定期的に干すようにしましょう。
ただ、これができていない人は意外と多かったりします。
また、布団を干すことはあっても、半年~1年に1回と低頻度なことも・・・。
布団を干すことで、布団に染み付いた湿気を落とすことができ、カビやダニの繁殖を抑えられます。
ですので、なるべく積極的に干すことを心がけましょう。
ベランダに干せない場合は?
アパート住まいなど、中には「ベランダが狭くて干すことができない」という人もいるでしょう。
あるいは「わざわざベランダに持っていくのが大変。朝は忙しくて時間がない」といった人もいるのではないでしょうか。
そういった方は、布団干しスタンドを使用してみるとよいでしょう。
布団干しスタンドは、室内で布団を干す際に便利なアイテムです。
スタンドに布団をかけた後は、陽の当たるところに持っていけばいいだけ。
スタンドはホームセンターに売っていますので、気になる方は一度お探しになってみてはいかがでしょうか。
また、すのこタイプや金属タイプなど色々ありますので、ご自身の好みから選んでみるとよいでしょう。
万年床は要注意!ベッドがない人は道具を活用する
寝る場所とはいっても、全員がベッドで寝ているとは限りません。
万年床の人も多いのではないでしょうか。
ただ、床にベッドを敷いたまま寝ることは、あまりおすすめしません。
なぜなら、布団だけではなく床にもカビやダニが発生してしまうからです。
そうなると、布団だけではなく床の掃除まで行わなければなりません。
まさに、二度手間ですよね。
これを防止するためにも、ベッド代わりのアイテムで床対策をしましょう。
・除湿シート
・すのこ
・エアーマットレス
これらのアイテムは、湿気を吸収したり逃がしたりしてくれる役割があります。
すのこに関しては、布団干しスタンドの役割を持ったものもございますので、一石二鳥と言えるでしょう。
ご自身の用途と照らし合わせながら、選んでみてはいかがでしょうか。
布団乾燥機
布団乾燥機は、その名の通り機械から熱を出して布団を乾燥させるための機械です。
布団を乾燥させることで湿気を取り除くだけではなく、ダニを死滅させることもできます。
というのも、ダニは熱に弱い生き物で50度以上の熱風を長時間当てることで死滅します。
長時間とはいっても、大体30分ぐらいでしょうか。
ただ、金額は少し高めなので、購入の際は予算と相談し合った上で決めましょう。
エタノールを使って布団をふく
エタノールには、カビを殺菌する効果があります。
布団全体に散布し、数分程度時間を置いたら丁寧にふき取るようにしましょう。
ふいた後は布団を干したり布団乾燥機を使ったりして、乾燥も忘れないように。
ただ、エタノールは臭いが残ったり、成分でアレルギー反応を起こす危険があったりと少しばかりデメリットもあります。
また、カビやダニの進行が酷いと効果にあまり期待できない可能性もあるでしょう。
そのため、あくまでも軽い予防として行うのがベストです。
自分を含め家族の方に何か異常があった際は、すぐに使用を止めましょう。
完全除去は難しい?布団を本格的に綺麗にしたい場合はクリーニング!
ここまで4つの予防・改善方法を解説してまいりました。
ただ、個人の対策だけだと限界があります。
なぜなら、布団には肉眼では見えない無数の菌も存在しているからです。
肉眼で見えない以上、完全に取り除くのは不可能といっても過言ではありません。
では、本格的に布団を綺麗にしたい場合、どうすればいいのか?
そこで役に立つのが布団クリーニングです。
布団クリーニングがおすすめの理由
布団クリーニングは、専用の洗剤や乾燥機を使ってクリーニングを行います。
例えば、リナビスという業者は、抗菌・防臭効果付きの洗剤で丸洗いをした後に、布団専用の乾燥室とタンブラーを用いて細かいホコリも徹底的に除去します。
このように行うことで、ダニやカビはもちろん、布団の繊維の奥に潜んだ雑菌類の除去までできます。
素人の作業では、到底できないことを成し遂げてくれるのが布団クリーニングです。
布団クリーニングを出す期間は?
布団クリーニング唯一のデメリットは、料金が高いことでしょうか。
料金は業者ごとに異なりますが、1枚で大体8,000円は発生すると思っておいたほうがいいです。
いずれにせよ、こんなにも金額が高いと毎週のように出すのは難しいですよね。
目安としては、半年~1年に1回のペースあるいはカビ・ダニがあまりにも酷いときに出されるとよいでしょう。
家から出せる?布団を出すなら宅配クリーニング
布団を出すとはいっても、一般衣類と比べて簡単に運べるものではありません。
ご家庭によっては、車を所持されていないケースもあるでしょう。
そうしたとき、便利なのが宅配クリーニングです。
宅配クリーニングとは、業者が利用客の自宅や会社に衣類の集配や配達を行うサービスです。
業者が集配を行ってくれますので、利用客は外に出なくても宅配依頼ができます。
ですから、何かしらの理由でクリーニング店に布団を持っていくのが難しい方は、宅配クリーニングの利用を検討してみてください。
料金が安い布団の宅配クリーニング業者5選!
宅配クリーニングの中にも複数の業者が存在します。
業者がたくさんあると、どこを選べば良いか悩んでしまいますよね。
「どの業者にしようか分からない」
そういった方は、下記記事を参考にしてみてください。
下記記事では、料金とクリーニングの質を考慮して人気業者5社をまとめてあります。
まとめ
今回は、布団に付くカビやダニの予防・改善法をまとめました。
カビは普通に落とそうとしても中々取れないですが、正しい方法で実践されれば落とすことは可能です。
また、自分で落とすことができなくても、布団クリーニングに頼めば綺麗にしてくれます。
最近では自宅から布団を出せる宅配クリーニングもございますので、クリーニング屋に直接持っていけない人でも気軽に出せます。
「布団がカビやダニまみれで汚いから」と捨ててしまう前に、まずは予防や改善に努めてみてはいかがでしょうか。