ハンガーは、服を収納するときに不可欠ともいえるアイテムです。
しかし、ハンガーといっても一括りにできるものではなく、衣類ごとに合ったアイテムがあるのをご存知でしょうか?
例えば、ボトムス用ならボトムス用、シャツ用ならシャツ用のハンガーという感じですね。
ただ、そんな事言われても何をどう選べばいいのか分からないという方も多いでしょう。
そこで本記事では、衣類用ハンガーの種類や材質、選ぶときのポイントを細かくまとめました。
基本!ハンガーのサイズの見方
ハンガーを選ぶ上で基本ともいえるのがサイズ選びです。
ただ、ハンガーの場合、「40×0.6×20cm」という感じで記載されています。※中の数字は例です。
普段見慣れていない人からすると、「何だこれは?」ですよね。
これは「長さ×幅×高さ」を表し、先ほどの例に当てはめてみると「40(長さ)×0.6(幅)×20(高さ)cm」となります。
サイズの見方は原則メーカーを問わず統一されており、細かく記載する理由は衣類のシワや型崩れを防止するためです。
衣類用ハンガーの材質
続いてのポイントは、ハンガーの材質です。
ハンガーの材質は、大きく分けて4種類存在します。
木製
木製は高級感のある見た目に加え、木のぬくもりを感じることができます。
クローゼットに並べると、インテリアとしても映えるでしょう。
また、木の特性上、湿気を吸い取るため、カビ防止や臭い防止効果もあります。
厚みもあるため、スーツやジャケットなどの上着に適しています。
ただ、湿気には強くても水分には弱いという特徴があり、濡れた衣類をかけるのには向いていません。
さらに、他の素材に比べて値段も若干高めです。
プラスチック
プラスチックハンガーは、軽くて取扱いしやすいです。
水分を吸収しないため、湿気に強く、濡れた衣類を干すときにも活躍します。
しかし、紫外線による劣化や経年劣化が早いというデメリットがあります。
数年頻度で買い替える必要があるでしょう。
また、厚みは木製に比べて薄いので、厚着をかけるのには向いていません。
スチール
スチールハンガーは、スッキリとしたデザインが特徴です。
おしゃれを意識する人とは相性がいいかもしれません。
サビに強く、長持ちもしやすいです。
一方、スッキリとしたデザインの関係上、プラスチックと同様に厚みはありません。
しかし、強度は高いのでプラスチックよりは丈夫です。
起毛素材
起毛素材は衣類の滑りを防止し、シワが付きにくくなるというメリットがあります。
キャミソールや薄手のカーディガン、ワンピースなど、滑りやすい衣類に向いているでしょう。
ただし、サイズが合わないと逆に型崩れの原因となりかねません。
起毛素材を購入するときは、衣類とのサイズを合わせた上で選ぶようにしましょう。
ハンガーの種類
材質に加え、知っていただきたいのがハンガーの種類です。
種類ごとに形状が少し異なり、衣類との相性も変わってきます。
スーツ・ジャケット用
スーツやジャケットは、体のラインに合わせて立体的に縫製されています。
こちらのハンガーは、スーツやジャケットの作りに合わせたもので、肩に沿って緩やかに湾曲しているのが特徴です。
スラックス(スカート)用のバーが付いているものも多く、セットで収納できて便利です。
購入時は型崩れ防止のために、最低でも3cm以上の厚みがあるものを選ぶといいでしょう。
コート・アウター用
コート・アウター用は、スーツ・ジャケット用に比べて厚みがあるのが特徴です。
はたまたスーツ・ジャケット用と一括りにされていることもあります。
そのため、こちらのハンガーを購入する際は、最低5cm以上を目安に選びましょう。
Yシャツ・ブラウス用
Yシャツ・ブラウス用は、薄型なのが特徴です。
スーツやジャケット、コートに比べて軽いので、厚みを必要としません。
そのため、枚数が多くてもかさばらず、クローゼットにたくさん収納できるのが強みです。
ボトムス用
ボトムス用は、「クリップ式」「バー式」と2パターンあるのが特徴です。
クリップ式
クリップ式はハンガーに左右1つずつクリップが付いており、両端を挟むことでボトムスのバランスを取ります。
クリップは動かすことができるため、服のサイズに合わせて調節しやすいのがメリットです。
バー式
バー式はスーツ・ジャケット用でも少し触れましたが、ズボンをかけて使うためのタイプです。
ボトムスを半分に折ってかけるだけなので、使い勝手は良いと言えるでしょう。
ただ、クリップのように固定できるものが付いていないため、時々滑り落ちることがあります。
ズボンをかける際は、上手くバランスを合わせましょう。
バー式はボトムス用として売られていることもあれば、スーツ・ジャケット用のセットに付いていることもあります。
和服用
着用機会の少ない和服ですが、専用のハンガーがあるのをご存知でしょうか?
着物や浴衣など、和服の形状に合わせて作られており、シワや型崩れを防止できます。
ネクタイ・ベルト用
服だけではなく、ネクタイやベルト用に合わせて作られたハンガーもあります。
こちらの種類は、1つのハンガーに複数の金具が付いており、たくさんのアイテムをかけることができます。
数が少なければ一般のハンガーと併用する形でもいいですが、たくさんある場合は持っておくと便利です。
ハンガーを選ぶときのポイント
服に合うハンガーを見つけるためにも、正しい選び方を把握しておく必要があります。
4つのポイントをまとめましたので見てまいりましょう。
用途ごとに選ぶ
ここまでの解説で既にお分かりかもしれませんが、ハンガーは衣類の用途に合ったものを選ぶことが大事です。
スーツならスーツ用、ボトムスならボトムス用という感じで、本記事でお話した内容を元に選びましょう。
メンズとレディースで分けられていることも
ハンガーは男女共用の物もあれば、別に分けられていることもあります。
例えば、同じサイズでもメンズ用の場合、少し大きめに作られています。
肩幅40cmのハンガーがメンズ用の衣類はちょうど良くても、レディース用の衣類だと少しブカブカに感じるイメージですね。
そのため、「メンズ用」あるいは「レディース用」という形で販売されている場合は、性別の衣装に合わせて選ぶようにしましょう。
厚み(幅)
厚みのあるハンガーほど重い衣類を支えやすくなり、型崩れを予防できます。
例えば、普通のシャツやインナーなら幅1cm~3cmのもので十分ですが、スーツやジャケットなどの厚い衣類は幅3cm~5cmは欲しいところです。
衣類ごとに必要な厚さが変わってくるので、厚みも意識して選びましょう。
サイズ(肩幅)
ハンガーのサイズは、洋服の肩幅から1cm引いた長さがちょうど良いと言われています。
小さすぎるとキツキツなのは言うまでもありませんが、大きすぎても服が伸びたりハンガーの跡が付いたりと、型崩れの原因になります。
そのため、事前に肩幅を計測しておくと、後の失敗を防ぐことができます。
肩幅の測り方
肩幅は基本的に背中側から測ります。
そして、片方の肩の頂点を基準にメジャーを合わせ、もう片方の肩の頂点まで当てます。
まとめ
ハンガーは適当に選んでしまいがちですが、種類やサイズを把握した上で選ばないと衣類が型崩れしやすくなります。
しかし、衣類が傷む原因は当然ハンガーだけではなく、普段の洗濯方法も大きく関係してきます。
本サイトでは洗濯に関するお役立ち情報を多数まとめていますので、よろしければご覧になってみてください。