乾燥器を使うことで、衣類が乾く時間は圧倒的に早くなります。
衣類の乾きが悪かったり、急いで乾かしたかったりすると、つい乾燥機に頼ってしまいがちです。
しかし、乾燥機は高温の熱風で服を温めるので、衣類の素材によっては大きなダメージを受ける可能性があります。
知らずに乾燥機に入れて、衣類が使い物にならなくなってしまうことも・・。
こうした事態はなるべく避けたいですよね。
そこで本記事では、乾燥機に入れてはいけないアイテムをまとめました。
乾燥機に入れてはいけないもの
乾燥機に入れてはいけないものをまとめましたので、早速見てまいりましょう。
①洗濯表示タグのマークに該当するもの
衣類の素材を問わず、乾燥前に必ずチェックしていただきたいのが衣類に付いている洗濯表示タグです。
洗濯表示タグの中には、その衣類の洗濯や乾燥を行う際の指定がされています。
例えば、「水洗い40℃以内」や「水洗いのみ」など、多数の指定が存在します。
乾燥の場合、「吊り干し」や「平干し」などの乾かし方が指定されているマークや、「ドライ絵表示」や「タンブラー乾燥禁止」などと表示されているマークが該当します。
このように、基本は洗濯表示タグをご確認いただきたいです。
ただ、中には指定がされていなくても、乾燥機に入れてはいけない衣類があります。
ここからは、アイテムごとに解説いたします。
②ウール素材の衣類(セーターなど)
セーターなどで有名なウール素材ですが、乾燥機に入れるのはNGです。
ウール素材を乾燥機に入れると、衣類が縮んだり傷ついたりします。
③絹(シルク)素材の衣類(スーツやジャケット、コートなど)
絹はスーツやジャケット、コートなど、高級物に使われる素材です。
こちらも乾燥機に入れると、繊維が傷ついたり毛玉ができたりと衣類にダメージを与えます。
④皮素材の衣類(靴やジャケットなど)
皮素材も高級感がある素材として有名ですが、乾燥機に入れると型崩れの原因になります。
⑤チノパンやタイトパンツ
チノパンやタイトパンツは、下半身にフィットして脚が細く見えることから、私生活でも着用する人は多いでしょう。
履く機会が多いと洗濯頻度も多くなるため、雨の日は乾燥機に頼りたくなります。
しかし、フィットするタイプのズボンと乾燥機の相性は悪く、乾燥機に入れることでさらに縮んでしまう可能性があります。
⑥タイツ、コンプレッションウェア
体を引き締めることでイメージの強いタイツやコンプレッションウェアですが、こちらも乾燥機に入れるのはNG。
理屈としては先ほど解説したチノパンやタイトパンツと同じで、乾燥機に入れることでさらに縮んでしまうからです。
⑦女性物の下着やストッキング
女性物の下着やストッキングには、ポリウレタンやゴム素材が使われていることが多く、いずれも乾燥機とは相性が悪いです。
特にブラジャーなどの金具が付いているものは、他の衣類と接触して傷付けてしまうことがあります。
⑧のりづけした衣類
汚れが付きにくくなったり型崩れが起きにくくなったりすることから、洗濯のりを使用される人も多いのではないでしょうか。
しかし、のりづけした衣類を乾燥機にかけるとコーティングが剥がれてしまい、乾燥機の故障やフィルターに詰まる恐れがあります。
そのため、のりづけした衣類を誤って乾燥機に入れないようにしましょう。
⑨刺繍やプリントアウトされているシャツ
刺繍やプリントアウトが施されているシャツも、乾燥機とは相性が悪いです。
刺繡は高温の熱によって変形し、プリントアウトは写真の部分がひび割れてしまいます。
デザインを気に入って購入したものの、使い物にならなくなっては意味がありません。
⑩和服
元々丁重に扱うイメージで強い和服ですが、当然乾燥機に入れるのはNGです。
和服は木綿や絹で作られているものが多く、これらの素材は高温に当てると傷んでしまいます。
⑪マット類
マット類を乾燥機にかけると、乾燥経路に糸くずが溜まって故障に繋がる恐れがあります。
⑫帽子
帽子を乾燥機にかけると、型崩れが起きる可能性があります。
特にキャップ系の帽子は、後ろの調整部分が故障することもあるので要注意です。
活躍待ったなし?乾燥機に入れたほうがいいもの
ここまでは、乾燥機に入れてはいけないものを中心に解説してきました。
しかし、中には乾燥機に入れることで、衣類の質感が良くなるものもあります。
本段落では、3つのアイテムをまとめました。
タオル
誰もが毎日お世話になるタオルは、乾燥機との相性が抜群です。
タオルを乾燥機に入れると、ふんわりとして使い心地がアップします。
また、乾燥によって毛がしっかりと立ち、吸収性も上がります。
シーツ
シーツはダニ対策ができることから、乾燥機でおすすめなアイテムの1つです。
ただし、素材によっては乾燥できない場合があります。
シーツを乾燥機に入れる場合は、事前に洗濯表示タグをチェックしておきましょう。
靴下
靴下は「乾燥機に入れたほうがいい」とまでは言いませんが、乾燥機に入れたからといって素材が傷むことはありません。
頻度にやると縮んでしまうことはありますが、靴下は履いている内に伸びるものでもあります。
そのため、雨の日などで乾きが悪いときは、乾燥機に入れてみるとよいでしょう。
乾燥機に入れられない衣類を早く乾燥させる方法
乾燥機に入れられないアイテムは、自然乾燥で乾かす必要があります。
ただ、自然乾燥となると、乾燥機に比べて時間がかかります。
このデメリットを何とかしたいですよね。
本段落では、乾燥機に頼らなくても衣類を早く乾燥させる方法をまとめました。
脱水時に乾いたバスタオルを入れる
衣類の脱水を行うとき、乾いたバスタオルも一緒に入れてみてください。
脱水時にバスタオルを入れることで、洗濯物の水分を一緒に吸い取ってくれます。
まさに隠しアイテムとも言えるでしょう。
また、脱水機能を使わない場合は、バスタオルを衣類に挟んで水分を吸収するという方法もあります。
こちらは手で押したり足で踏んだりすることで、水分の吸収を早めることができます。
新聞紙を置いて湿度を吸収
屋外で洗濯物を干すときはまだしも、室内で洗濯物を干す場合は湿気の影響で、中々乾かないこともあります。
そうしたとき、役に立つのが新聞紙です。
新聞紙には湿度を吸収する効果が備わっており、洗濯物の下に置くだけで湿度を下げることができます。
湿度が下がれば湿気も減るので、その分乾きが早くなります。
新聞紙が大量に溜まっている人は、この方法を活用してみてはいかがでしょうか。
また、後述するエアコンや扇風機と組み合わせることで、より早く乾きますよ。
扇風機を使う
扇風機の風を当てることで、服の乾きは早くなります。
先述した新聞紙と後述するエアコンとの組み合わせで、より早く乾きます。
エアコンを使う
扇風機と同じく、エアコンから出る風が服の乾きを早めてくれます。
先述した新聞紙と扇風機の組み合わせで、より早く乾きます。
干し方を工夫する
洗濯物の干し方を工夫するだけでも、乾きが早くなるのをご存知でしょうか。
「洗濯物同士をずらして干す」、「クリーニングハンガーを使わない(衣類の密集対策)」、「逆さまに干す」などの方法を用いれば、水分が落ちやすくなります。
結果、衣類が早く乾くことにも繋がるのです。
ドライヤー(COOL)を当てる
扇風機やエアコンと同じ理由で、ドライヤーを活用するのも1つの方法です。
ただ、熱風を当てると衣類が傷んでしまうので、COOLモードにして当てるようにしましょう。
まとめ
衣類を洗濯や乾燥するときというのは、仕分けするのが面倒で、つい全部まとめてやりたくなります。
しかし、仕分けを怠ると、それが災難となって衣類が縮んだり傷付いたりしてしまう可能性があります。
大事な衣類を守るためにも、乾燥機に入れてはいけないアイテムの種類をきちんと抑えておきましょう。
こうしたアイテムは、状況に応じて乾燥機を活用するのもよいでしょう。
何が良くて何が悪いのかを区別しておくことが大事です。