洗濯豆知識

コスパ抜群?ジェルボールとはどんな洗剤?メリットやデメリット、驚くべき効果に迫る!

洗濯洗剤といえば、液体タイプか粉末タイプをイメージされる方が多いでしょう。

しかし、最近ジェルボールというタイプの洗剤が注目されているのをご存知でしょうか?

本記事では、そんなジェルボールについて紹介いたします。

液体タイプや粉末タイプの洗剤と比べたときのメリット・デメリット、どういったときに向いているのかなど、詳しくまとめました。

本記事をご覧いただくことで、ジェルボールの魅力にハマること間違いないです!

ジェルボールとは?

ジェルボールとは、特殊な膜で洗剤を包んだボール状になった洗剤の事です。

水に濡れることで膜が溶け、1分もしない内に洗剤が広がる仕組みとなっています。

洗剤といえば、液体タイプでも粉末タイプでも、事前に計量しなければなりません。

しかし、ジェルボールはそのままポンと入れるだけなので、計量の手間を省くことができます。

そんなジェルボールですが、大手日用品メーカーでもお馴染みのP&Gが独自の技術で開発しました。

現在商品展開しているのは、アリエール、ボールド、さらさです。※2022年6月時点

三層立体構造

ジェルボールは三層立体構造といって、洗剤の有効成分を分離したまま保存しています。

通常の液体洗剤は、成分を一緒に配合しても時間が経つごとで互いに反応し、それぞれの効果を打ち消し合ってしまうことがあります。

これだと良い成分を扱っていても、意味がありません。

しかし、分離が可能なジェルボールなら有効成分を打ち消し合うことなく、洗濯時に最大限の効果を発揮できるのです。

利便性が高すぎる!ジェルボールのメリット3選

ここからは、より詳しくジェルボールの魅力に迫ってまいります。

3つのメリットをまとめましたので、見てまいりましょう。

猿でも分かる!簡単に使える

概要でも少しお話しましたが、ジェルボールは水に濡らすと溶けて広がる仕組みです。

1個ずつ包装されているので、毎回計量する必要はありません。

猿でも…と言ったら少し大袈裟かもしれませんが、洗濯初心者の方でも簡単にできます。

その点は、他の洗剤にはない大きな強みと言えるでしょう。

すすぎが簡単に済む

ジェルボールは泡切れが良いことでも知られており、すすぎを1回で済ませられます。

時間の短縮に加え、節水もできて一石二鳥です。

通常の洗剤だと、すすぎを2回行うこともしばしば。

詰め替えが楽

洗剤を詰め替えるとき、洗剤がはみ出てこぼれたり、容器がベタベタしたりすることがあります。

ジェルボールは包装されているものを1つずつ移せばいいだけなので、こぼれることも容器がベタベタになることもありません。

こうした細かいメリットもあるのがジェルボールです。

ジェルボールに潜む4つのデメリット

ここまでの話を聞いて、「早速ジェルボールを使ってみたい!」と思われた方も多いのではないでしょうか?

しかし、メリットばかりではなく、人によっては不向きに感じるケースもあります。

4つのデメリットをまとめましたので、見てまいりましょう。

少量向けの洗濯には不向き

水量60リットルを想定したジェルボール1回分の料金は、約20円とされております。

液体洗剤や粉末タイプも同等の水量だと約16円~20円なので、一見コスパに差はないように感じます。

しかし、ジェルボールは構造の関係から1個を分ける事は不可能なので、水量に関係なく使い切らなければなりません。

例えば、洗濯物が少なかったから水量30リットル程度で済ませても、水量60リットルの時と同等のコストがかかるのです。

これに対し、液体タイプや粉末タイプの洗剤は、水量30リットルだと1回に付き約8円~10円で済むとされています。

10円の差なんて大したことないと思いがちですが、これが積み重なると年間数千円~1万円近くの差額が発生します。

洗濯物が多いときは良いとして、少ないときはコスパが悪くなるので要注意です。

手洗いや部分洗いとも相性が悪い

補足になりますがコストを考えると、少量しか水を使用しない手洗いや部分洗いとも相性は悪いです。

手洗いや部分洗いを行う際は、液体や粉末の洗剤を使用しましょう。

香りが強め

ジェルボールは香料をたっぷりと含んでいる事が多く、中には香りが気になってしまう人もいるでしょう。

香りの感じ方は人それぞれですが、匂いに拘りがある方とは相性が悪いかもしれません。

使えない素材もある

便利なジェルボールですが、ウールやシルクなどのデリケートな素材が使われている衣類には使えないことがあります。

使用の際は、製品の裏面に記載されている注意事項をきちんと読んでおきましょう。

色柄物は色褪せのリスクがある

ジェルボールには蛍光増白剤といって、白いものをより白く見せる染料が含まれています。

これを色柄物に付けると、色褪せする可能性があります。

色柄物の中でも、特に濃い柄の衣類とは相性が悪いです。

製品の注意事項には記載されていなくても、色柄物の衣類を洗濯するときは気を付けましょう。

ジェルボールはどういったときに使う?

ジェルボールのメリット・デメリットを考慮すると、使うタイミングを見極めておく必要があります。

本段落では、ジェルボールの使用に適しているときを紹介いたします。

洗濯物が多いとき

洗濯物が多いと洗剤の消費量は多くなりますし、すすぎの回数も増えます。

水道代を考えると、洗濯物が多いときほどジェルボールに向いていると言えます。

急いでいるとき

ジェルボールは簡単に洗濯できるのが大きな強みです。

すすぎも1回で済むので、スピーディーに洗濯を終わらせられます。

時間に追われていて1分1秒でも節約したい人からすれば、この上なく便利なアイテムです。

ジェルボール使用時の注意点

ジェルボールの扱い方を間違えると、ちょっとしたハプニングに見舞われることがあります。

後々パニックにならないためにも、注意点を抑えていきましょう。

誤飲事故に注意!子供の手が届かない所に置く

ジェルボールはその形状から、小さい子が見ると食べ物と勘違いしてしまうケースがあります。

洗剤を飲み込んだら大変な事になるのは言うまでもなく、場合によっては命に関わってきます。

小さなお子様のいる家庭は、必ず子供の手が届かない場所に置いておきましょう。

色柄物の衣類は避ける

デメリットでも解説しました通り、ジェルボールは蛍光増白剤を含んでいるものがほとんどです。

元々白い衣類であれば問題ありませんが、色柄物の衣類は色褪せのリスクがあります。

色落ちが気になる方は、色柄物とは分けて洗濯した方がいいかもしれません。

濡れた手で触れない

ジェルボールは水に溶ける仕組みなので、濡れた手で触れるのはNGです。

触った途端に液体が出てきて、1個分がパーになってしまうことも…。

ジェルボールを触る際は、きちんと手を乾かしておきましょう。

暑い場所には置かない

水に溶けるだけではなく、高温下の場所に置いていても溶けてしまいます。

耐熱温度は商品ごとで多少異なりますが、大体30℃~35℃です。

そのため、暑くなりそうな場所には置かないようにしましょう。

アリエール、ボールド、さらさが展開!洗濯に便利なジェルボール

概要でもお話しましたが、ジェルボールはアリエール、ボールド、さらさが商品展開しております。

いずれの商品も炭酸機能による洗浄力で、衣類を綺麗に洗ってくれます。

ただ、双方には細かい違いが存在します。

本段落では、アリエールとボールドの特徴を踏まえ、ジェルボールを紹介していきます。

アリエール

アリエールのジェルボールは、徹底抗菌による消臭効果を始め、洗濯槽のカビ防止で注目を浴びています。

洗濯槽は綺麗な状態から半年も経たない内に汚れが蓄積されますが、カビ防止が働くことで汚れが溜まるのを遅らせることができます。

外干し用から部屋干し用、さらには香料が苦手な人向けの微香用もあります。

ボールド

ボールドは消臭効果を始め、柔軟剤を含んでいるのがポイントです。

柔軟剤のおかげで香りを長続きさせることができ、タオルであればふんわりとなります。

香りには色々な種類がございますので、ご自身の好みに合わせて選んでみてください。



さらさ

さらさのジェルボールは植物由来の成分を使用し、添加物も含まれていないのが特徴です。

肌に優しいので、肌が弱い方でも安心して使うことができます。

その代わり、アリエールやボールドに比べて値段は高めです。

まとめ

楽に洗濯できて、節水もできるジェルボールは、日々人気を高めつつあります。

ジェルボールの存在を知らない人に贈り物として渡せば、ビックリすること間違いありません。

ただ、洗濯量によってはコスパが悪くなったり、香りが気になったりとデメリットもあります。

メリットとデメリットを理解し、普段使用している洗剤と上手に使い分けていくのがベストです。