カーペットは普段あまり洗濯しないこともあり、どう洗濯すれば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、カーペットの洗濯方法をまとめました。
洗濯時に必要な道具、洗い方をステップ形式で解説いたします。
カーペットを自宅で洗濯することはできる?
「カーペットなんて自宅では洗濯できないのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか?
しかし、正しいやり方で実践すれば、カーペットは自宅でも洗濯できます。
「自宅ではできないから・・」と毎回カーペットをクリーニングに出している人は、本記事を機に自宅で洗濯してみましょう。
洗濯できない事例もある
カーペットの中でも、絹やレーヨンなど、水に弱い素材は洗濯できません。
また、水に弱い素材が使われていなくても、洗濯表示タグで洗濯不可と表示されている場合も洗濯不可です。
では、カーペットの洗濯に関係する表示を見てまいりましょう。
水洗い禁止

上記表示は、洗濯機でも手洗いでも水洗い不可を意味します。
この表示があった場合は、自宅での洗濯は諦めてクリーニングに依頼するのが無難です。
指定水温

こちらの表示は、容器の中に記載してある温度内での洗濯を指定するものです。
上記表示の場合、40℃が上限という感じですね。
また、下記表示のように、アンダーラインが引いてあるケースもあります。


こちらは指定水温に加え、水流が弱めのコースで洗濯することを指定するものです。
手洗いのみ

洗濯はできても、手洗いのみを指定した場合です。
漂白剤(オマケ)

漂白剤を用いる場合も、きちんとタグをチェックしておく必要があります。
三角に×マークの表示は、漂白不可を意味するので要注意です。
また、下記の表示もあります。

こちらは塩素系漂白剤のみ使用不可を意味します。そのため、酸素系漂白剤であれば使用しても問題ありません。
カーペットを自宅で洗濯するときに必要なもの
カーペットを自宅で洗濯する際は、いくつか用意するものがあります。
必要なアイテムをまとめましたので、見てまいりましょう。
洗剤
カーペットの洗濯は、ご自身の好みで使用していただいて構いません。
「汚れが少ない場合は、生地への負担が少ない中性洗剤」、「汚れが目立つ場合に関しては、弱アルカリ性の洗剤」といった感じに使い分けるといいでしょう。
ただし、汚れが目立っていても、「手洗い」や「指定水温(アンダーライン付き)」の表示がある場合は、洗浄力の弱い中性洗剤の使用をおすすめします。
漂白剤
汚れが酷い場合に活用します。
漂白剤は塩素系と酸素系の2種類ありますが、基本的には酸素系を使うといいでしょう。
塩素系は洗浄力が高い分、色落ちしやすいからです。
柔軟剤
洗濯後にふんわりさせたい場合は、柔軟剤も用意しておくといいでしょう。
ただ、おしゃれ着用剤(中性洗剤の一種)であれば、柔軟化剤といって柔軟剤と同じ効果に当たる成分が含まれていることがあります。
ふんわり感を必要としなかったり、柔軟化剤が含まれていたりすれば用意する必要はありません。
40℃前後のぬるま湯
カーペットを洗濯する際は、40℃前後のぬるま湯を使用しましょう。
温度が低すぎると汚れを落とし切れず、高すぎると生地を傷めてしまう可能性があります。
そのため、ぬるま湯がちょうどいいのです。
ただし、水温指定の表示で40以下の数字が書かれている場合は、表示に従いましょう。
洗濯用ネット
洗濯機で洗う際に用いります。
ネットに入れずに洗うと、生地が傷んでしまう恐れがあるからです。
実践!カーペットを自宅で洗う方法
必要なアイテムを抑えたところで、実際に洗濯する方法を見てまいりましょう。
また、本段落で解説するやり方は洗濯機を使わないので、手洗いと同じ認識で問題ありません。
①掃除をしておく
カーペットにホコリやゴミが付着している場合は、先に簡単な掃除を行っておきましょう。
掃除機や外で振り払うのが一般的ですが、繊維の奥に入り込んだゴミは中々落ちません。
長年洗濯していないようでしたら、ブラッシングしてから掃除するといいでしょう。
②汚れが酷い部分は洗剤の原液を付ける
シミなどの目立つ汚れがある場合は、洗濯洗剤の原液を付けておきましょう。
これにより、洗濯時に汚れが落ちやすくなります。
③浴槽に40℃前後のお湯を張り、洗剤を混ぜる
カーペットはサイズが大きいので、浴槽で行う必要があります。
浴槽に40℃前後のお湯を張り、規定量の洗剤と混ぜ合わせましょう。
④カーペットを浴槽の中に浸け置きする
続いてカーペットを浴槽の中に入れます。
そして、1~2時間を目安に浸け置きします。
⑤踏み洗いする
浸け置きしたら汚れが落ちやすい状態になるので、踏み洗いで汚れを落としていきます。
お湯が汚くなったら入れ替えましょう。
再度お湯が用意できたら踏み洗いを続けます。
目安としては、お湯が濁らなくなる程度ですね。
また、踏み洗い時は洗剤で足元が滑りやすくなっています。
手すりを掴んで転倒防止に努めましょう。
⑥すすぎ洗い
踏み洗いである程度汚れを落とせたら、次にすすぎ洗いを行います。
お湯を入れ替えながら、3~5回ほど繰り返しましょう。
⑦柔軟剤を投入する
柔軟剤を使用する場合は、ここで投入します。
浴槽にお湯(この時は水でも大丈夫)を張り、規定量の柔軟剤を入れます。
その後、洗濯時と同様に浸け置きしますが、柔軟剤の場合は30分程度で構いません。
続いて水が濁らなくなる程度まで、再度すすぎ洗いを行いましょう。
⑧水切りする
浴槽内に水(お湯)が溜まっている場合は、1回全て抜きます。
水を抜きましたら、足踏みなどを行って水切りしましょう。
⑨乾かす
最後にしっかりと乾かしましょう。
干す際は、屏風(M字)にすることで風通りが良くなって乾きが良くなります。
また、色柄物は直射日光に当てると変色の恐れがあるので、陰干しをおすすめします。
ある程度乾いたら今度は裏返しにして、完璧に乾かしてあげましょう。
最後に軽くブラッシングして、毛並みを整えば洗濯完了です!
洗濯機を使ってカーペットを洗濯する場合は?
続いて洗濯機を使う場合の洗濯方法を解説いたします。
①掃除をしておく
洗濯機で洗うときも同様に、まずは軽く掃除して汚れを落としておきます。
②汚れが酷い部分は洗剤の原液を付ける
こちらも同様です。
③カーペットを洗濯用ネットに入れる
洗濯機で洗う場合は、洗濯用ネットに入れましょう。
洗濯機の水圧によって生地が傷むのを防止するためです。
また、洗濯用ネットに入れる際は屏風に畳むことで、カーペット全体を洗うことができます。
④大物洗いコースを選ぶ
大物洗いコースを選んで洗濯開始です。
すすぎや脱水まで自動で行われます。
また、柔軟剤が必要な場合は、洗濯前にセッティングしておきましょう。
セッティングしておけば、柔軟剤投入時に自動で行ってくれます。
⑤乾かす
最後に乾かしましょう。やり方は先ほど解説したのと同様です。
カーペットの洗濯頻度は?
これといった決まりはありませんが、数ヶ月~1年に1回を目安に行いましょう。
ただ、カーペットの種類や家庭環境などによっては、汚れやすくなることもあります。
汚れが気になった際は、都度洗濯していただいて問題ありません。
自宅で洗うのが難しい場合はクリーニングに依頼しよう!
最初の方でもお話しました通り、カーペットの素材によっては、自宅で洗濯できない場合もあります。
その場合、クリーニング店に依頼するのが無難です。
クリーニング店なら特殊な機械や専門の技術を用いてクリーニングを行うので、自宅では洗濯できないアイテムでも対応できます。
また、カーペットをクリーニング店に持っていくのが大変な方は、昨今人気の宅配クリーニングを利用するのも1つの手です。
宅配クリーニングは業者が自宅まで集荷に来てくれるので、家から一歩も出ずともクリーニング依頼ができます。
当サイトでも詳しくまとめていますので、よろしければ一度ご覧になってみてください。
まとめ
カーペットを洗濯せずに放置すると、汚れが溜まっていきます。
そして、その汚れが空気を舞い、吸い込んでしまうと体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そうならないためにも、本記事で解説した洗濯方法を参考に綺麗にしましょう。