洗濯豆知識

時間が経ったシミでもスッキリ落とせる!服についた油染みを落とす7つの方法!

食事中や化粧中、服に油が飛んでしまったことはありませんか?

私もファミチキを食べたときとかに、油がポツリと服に落ちたことがあります(笑)

油染みは普通に拭いても落ちず、放置したところで中々消えません。

特に時間が経ったシミほど落ちづらくなります。

しかし、正しい洗い方を実践すれば、厄介な油染みでも落とすことは可能です。

そこで本記事では、時間が経った油染みの落とし方をまとめていきます。

油染みが水洗いでは落ちない理由

シミには「水溶性・油溶性(脂溶性)・不溶性」と3種類ありますが、油染みは油溶性に該当します。

食用の油を始め、カレーやマヨネーズ、ケチャップ、さらに口紅やファンデーションなどが挙げられます。

こうして見ると、意外に多いことが分かりますね。

そんな油溶性ですが、水に溶けにくい性質を持っております。

濡れティッシュなどで拭いても落ちないのは、このためです。

応急処置を行っておこう

油染みが付いたらすぐに洗濯」といきたいところですが、外出中だとそうもいきません。

そうしたときは、応急処置だけでも行っておくといいでしょう。

応急処置のやり方はシンプルで、ティッシュやハンカチで拭き取るだけです。

ただ、拭き取る際に2点注意していただきたいことがあります。

 

1つ目は拭き方。

油染みを拭く場合、トントンと叩くように拭いてあげてください。

擦るように拭いてしまうと、広がってしまうからです。

 

2つ目は乾いたティッシュやタオルで拭き取ること。

濡れたもので拭き取ろうとすると、水分が浸透して汚れが広がるからです。

そのため、乾いたものを使用するようにしましょう。

 

このように、応急処置を行うだけでも油染みが広がるのを防止できます。

時間が経った油染みを落とす7つの方法!

油染みは簡単に落ちないことで有名ですが、落とす方法自体はいくつかあります。

本記事では、以下7つの方法をレクチャーいたします。

  1. 洗濯用洗剤
  2. 食器用洗剤
  3. 重曹
  4. クレンジング
  5. 酸素系漂白剤
  6. 煮洗い
  7. 作業着洗剤
1つずつ見てまいりましょう!

洗濯用洗剤

普段の洗濯でもお馴染みの洗濯用洗剤ですが、薄いシミであれば落とすことができます。

用意するアイテム
  • 洗濯洗剤 ※デリケートな生地の衣類には中性洗剤
  • 50℃前後のお湯 ※洗濯表示タグで水温指定がある場合は、指定の水温内で
  • 洗面器
  • ゴム手袋
  • 歯ブラシ

やり方を見ていきましょう。

①洗面器に50℃前後のお湯を入れる

洗面器に50℃前後のお湯を入れます。

シミ汚れを落とすときは、このくらいの温度がちょうどいいです!

また、素手で触ると火傷しかねないので、予めゴム手袋を着用しておきましょう。これは後述する方法にも言える事です。

②20分~30分程度置いておく

お湯を用意できましたら、洗面器に衣類を入れて20分~30分程度置いておきます。

予めお湯に浸しておくことで、汚れが浮きやすくなるからです。

③シミの部分に洗剤を馴染ませる

続いて、油染みが付いている部分に洗剤を付けて馴染ませます。

軽く揉んだり押したりすると馴染みやすくなります!

④歯ブラシで擦る

洗剤が馴染んだら、シミの部分を歯ブラシで擦っていきます。

ゴシゴシと力を入れすぎず、サーサーと優しく擦るのがポイントです。

強く擦ってしまうと生地を傷めてしまう恐れがあります。

ある程度汚れが薄くなりましたら、すすぎを行いましょう。

⑤洗濯機(手洗い)で洗濯

後は普段と同じように洗濯機で洗濯を行います。※洗濯機が不可な衣類は、手洗いで行います。

洗濯終了後、無事にシミが落ちていれば完了です。

シミが落ちていない場合は繰り返し行うか、後述する別の方法で試しましょう。

食器用洗剤

食器を洗うときに使用する洗剤も油汚れを浮かすことができるので、油染み落としに有効です。

また、食器用洗剤は基本的に中性なので、デリケートな衣類に対しても使うことができます。

中性タイプの洗濯洗剤を切らしている場合は、こちらを使用してみるといいでしょう。

用意するものや洗濯方法は、洗濯洗剤とほとんど同じなので割愛します。

重曹ペースト

消臭剤や入浴剤、掃除など、様々な用途で活用できる重曹は油染み落としにも有効です。

用意するアイテム
  • 重曹
  • 歯ブラシ

では、やり方を紹介していきます。

①重曹ペーストを作る

重曹はそのままだと使えないので、最初にペーストを作ります。

水1:重曹2の割合で混ぜていきましょう。

また、重曹ペーストは放置すると固まってしまうので、使用する分だけを作ります。

②油染みの部分に重曹ペーストを塗る

続いて油染みの部分に重曹ペーストを塗布していきます。

手で揉んだり歯ブラシで擦ったりすることで、馴染みやすくなります。

歯ブラシで擦る場合は、力を入れすぎないように!

③30分ほど置いておく

ペーストを塗った後は、30分ほど置いておきます。

④洗濯機(手洗い)で洗濯

重曹ペーストも同様に、仕上げに洗濯を行います。

酸素系漂白剤(オキシクリーン)

酸素系漂白剤は、色柄物にも使用できる漂白剤です。

油汚れを落とす効果もあるので、他の方法で落ちない場合は試してみてください。

用意するアイテム
  • 酸素系漂白剤
  • 洗面器
  • 50℃前後のお湯
  • ゴム手袋

やり方を見てまいりましょう。

①洗面器にお湯を入れて酸素系漂白剤と混ぜる

まず洗面器に50℃前後のお湯を入れます。

次に酸素系漂白剤を入れて、お湯と混ぜ合わせましょう。

ゴム手袋の着用もお忘れなく!

②シミの部分をお湯に浸ける

シミの部分をお湯に浸けて2時間ほど様子を見ます。

この間に、お湯と漂白剤に含まれているアルカリ性の成分が油染みを分解してくれます。

③すすぐ

浸け置きが終わりましたら、入念にすすぎ洗いを行います。

すすぎの際は水でもOKです!

④洗濯機(手洗い)で洗濯

最後に洗濯を行って完了です。

煮洗い

鍋を使った煮洗いも、油染みを落とすのにおすすめの方法です。

煮洗いは高温で洗うため、油染みによる汚れを浮かすことができます。

また、殺菌効果もあるので、カビや消臭予防にも役立ちます。

一方、ポリエステルやマイクロファイバー、ナイロン、ウールなど、高温に弱い生地とは相性が悪いので、実践の際は予め素材を確認しておきましょう。

用意するアイテム
  • 鍋(ステンレスかホーロー)
  • 粉せっけん
  • トング
  • バケツなどの服が入る容器

やり方を見てまいりましょう。

①鍋に水を入れて温める

鍋に水を入れて温めます。

使用する鍋ですが、ステンレスかホーローのものを使用しましょう。

アルミホイルのものだと粉せっけんを入れた際に、変色や腐食してしまう恐れがあります。

②温まってきたら粉せっけんを導入

40℃~50℃になったら、粉せっけんを大さじ1杯~2杯ほど導入します。

そして、箸を使って粉せっけんを溶かしていきましょう。

③60℃前後になったら衣服を入れる

粉せっけんを溶かし、お湯が60℃前後になりましたら鍋の中に衣服を入れましょう。

④弱火で10分~20分煮る

60℃前後の状態をキープし、弱火で10分~20分煮ます。

長くやりすぎると生地が傷むので、汚れが落ちていなくても20分を限度にしましょう。

また、鍋に入れてそのままにしておくと服が浮かんできます。

トングや長箸で抑えて浮かんでこないように調整しましょう。

⑤容器に衣服を移して冷ます

煮洗いが完了したら、バケツなどの大きめな容器に衣服を移します。

その後、服が冷めるまで30分近く置いておきます。

⑥すすぐ

服が冷めましたらすすぎ洗いを行います。

粉せっけんのカスが残らないようにきちんと洗いましょう。

また、油染みが残っている場合は、固形石けんで揉み洗いしながら落としてみてください。

⑦脱水する

最後に脱水を行いましょう。

洗濯機を使用する場合は3分を目安に。バスタオルで乾かす場合は、水分をしっかりと吸収しましょう。

一番落ちやすい?クレンジング

クレンジングといえば、通常メイク落としに使うアイテムですが、洗浄力が高いことでも知られております。

上記で紹介した方法でも落ちなかった場合は、クレンジングを試してみてください。

用意するアイテム
  • クレンジング
  • 歯ブラシ

やり方を見てまいりましょう。

①シミの部分にクレンジングオイルを塗布する

油染みの部分にクレンジングオイルを塗布します。

塗布したら手で揉むか歯ブラシで軽く擦るかして、クレンジングオイルを馴染ませましょう。

注意点

クレンジングオイルは水に触れると乳化して洗浄力が落ちます。塗布する際は、必ず衣服が乾いている状態にしておきましょう。

②5分ほど置く

クレンジングオイルと油がしっかり吸着するように、5分ほど置いておきます。

③ぬるま湯ですすぐ

続いてぬるま湯ですすぎましょう。

クレンジングは洗浄時に白く濁る特徴があるので、それを目印に濁りが消えるまですすいでいきましょう。

④洗濯機(手洗い)で洗濯

最後は洗濯して完了です。

機械油には作業着洗剤

ここまでは食事や化粧での油を想定した方法をまとめてきましたが、中には機械油による汚れもあります。

機械汚れは専用の洗剤を使用して落としましょう。

用意するアイテム
  • 作業着洗剤
  • 60℃のお湯
  • ゴム手袋
  • 歯ブラシ
  • 洗面器

やり方を見てまいりましょう。

①洗面器に60℃前後のお湯を張る

機械油は強固な汚れとなるため、60℃ほどのお湯が推奨です。

洗面器にお湯を張りましたら、作業着洗剤と混ぜて2時間ほど浸け置きします。

②汚れ部分を手洗いする

お湯に浸けておくと、汚れが浮かんで落ちやすい状態になります。

歯ブラシで軽く擦るか揉み洗いで、油染みを落としましょう。

ゴム手袋の着用を忘れないでくださいね!

③洗濯機(手洗い)で洗濯

仕上げにいつも通りの洗濯を行って完了です。

油染みを落とすときの注意点

油染みを落とす際の注意点をまとめました。

色落ちチェックを行う

色柄物の衣類は、洗剤を使用した際に色落ちすることがあります。

心配な人は事前に色落ちチェックを行っておきましょう。

色落ちチェックのやり方は以下の通りです。
  • 白い布に洗剤を付け、衣類に軽く当てる ※色落ち時を想定して、衣服の目立ちにくい部分に当てましょう。
  • 布に色が移っていなければOK! ※色が移っていたら色落ちしている証なので、クリーニング店に依頼することをおすすめします。

パパっとできてしまいますので、ぜひ実践してみてください。

洗濯表示タグをチェックする

衣類の生地によっては、洗濯機で洗うことがNGだったり高温に耐えられなかったりします。

これらを手早く区別するには、衣類に付いている洗濯表示タグをチェックしましょう。

洗濯表示タグとは、洗濯や乾燥などを行う上で、衣類の取扱い方法を指示したものです。

各表示については下記ページに詳しくまとめていますので、ご参考にしてください。

洗濯をするときに必ず知っておきたい!洗濯表示タグまとめ

洗濯後は乾かす

当たり前の事かもしれませんが、どの方法で油染みを落とすにしろ最後はきちんと乾かしてあげましょう。

おすすめの方法は、風通しの良い場所での陰干しです。

衣類の種類にもよりますが、直射日光は衣類を傷める原因になります。

どうしても落ちない汚れはクリーニング店に依頼しよう!

自分で頑張ったけど、どうしても汚れが落ちないという場合はクリーニング店に依頼しましょう。

クリーニング店であれば、専門の技師が専用の機械を用いてシミ除去に取りかかってくれます。

そのため、自宅の洗濯では落とせなかった油染みでも落とすことができます。

最後の手段として検討してみてください。

シミ抜きのエキスパート!宅配クリーニング「クリコム」

クリーニング店は全国各地にたくさんありますが、中でもシミ抜きに更けているのは宅配クリーニングのクリコムです。

クリコムは長年シミ抜きを研究し、独自に高レベルなシミ抜き技術を習得しました。

また、シミ抜きを行うのは国家資格を保有する熟練の職人です。

こうした動きが相まって、シミの除去率98.1%という驚異的な実績を叩き出しています。

油染みに限らず、頑固なシミにお悩みの方はクリコムを検討されるといいでしょう。

さらに、クリコムは宅配クリーニングなので、自宅からでもクリーニング依頼ができます。

地元にクリーニング店がない」、「車を持っていない」といった方でも、安心して利用できるのが強みです!

まとめ

油染みは時間が経った汚れほど落ちにくくなるので、諦めてしまう人も多いでしょう。

しかし、酸素系漂白剤や煮洗い、クレンジングなどの方法を用いれば、時間が経った汚れに対しても効果が発揮されやすいです。

これらの方法を知らなかったという人は、今後の油染み落としに活用してみてください。

クレンジングでも落ちない頑固な汚れに対しては、宅配クリーニング「クリコム」の利用も検討してみてください!